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牛丼「東京チカラめし」出店ラッシュで、居酒屋は過去の遺物!?

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牛丼一気食いするシーンは美し過ぎて落涙...
大手広告代理店・博報堂時代は、マーケティングセクションにて食品、飲料、金融などの戦略立案に従事していた子安大輔氏。その後、主に飲食業プロデュースを手掛けるカゲン取締役として、過去50件以上の店舗プロデュース、新規ビジネスに携わってきた子安氏が、気になるあのブランド、企業の最新動向を探る。

 突然ですが、牛丼っておいしいですよね。皆さんは、どのチェーン店がお好きですか? 「吉野家」「すき家」それとも「松屋」? 「ワタシ恥ずかしくて、1人じゃ牛丼屋さんには入れな〜い」って? そんなことは聞いていませんから......。

 今考えていただいた中で「東京チカラめし」が頭に浮かんだあなた、新しい動向に敏感ですね。ただしこのチェーン店舗はまだ首都圏にしかないので、知らない人も多いことでしょうから、まずは簡単に説明します。

 まず、上の画像を見てください。看板のキーカラーのオレンジ色は、どうしても「吉野家」を連想させます。


「東京チカラめし」とは、11年6月に1号店ができたばかりの新しい牛丼チェーンです。これまでの牛丼チェーンとの大きな違いは、「焼き牛丼」という商品を前面に掲げていることです(以下画像参照)。

味は定食屋で見かける「スタミナ焼き」に近いかも

 従来の牛丼では牛肉を「煮る」のが普通ですが、東京チカラめしではそれを「焼く」という工程に差し替えているのです。あらかじめ牛肉に火を通してあるのではなく、その場で焼くため、ほかの牛丼チェーンに比べると注文から提供まで時間がかかるのが、難点といえるでしょう。

 さて、今回触れたいのは、味の話ではありません。この店舗を経営しているのは、三光マーケティングフーズという大手外食企業ですが、この会社はこれまで居酒屋ばかりを展開してきました。「東方見聞録」「月の雫」などの業態がありますが、一番有名なのは「金の蔵Jr.」という、270円程度の低価格均一料金で飲み物や食べ物を提供しているお店です。

 一般的に言えば、アルコール飲料は粗利益を上げやすいので、居酒屋経営が得意な企業が、わざわざ食事中心の業態に参入する必要はあまりありません。しかも、牛丼といえば誰しもがその過当な値引き合戦を目にしていますから、そんな競争の激しい市場=レッドオーシャンに自ら飛び込むことは正気の沙汰とは思えません。