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AKBとももクロ、どちらが好き?対照的なファン層の世代や“求めるもの”の違いが鮮明に

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AKBとももクロ、どちらが好き?対照的なファン層の世代や“求めるもの”の違いが鮮明にの画像1『ハート・エレキ』(左/AKB48/キングレコード)と『GOUNN』(右/ももいろクローバーZ/同)

 10月30日に発売された通算33枚目のシングル『ハート・エレキ』(キングレコード)が店着初日に102.1万枚を売り上げ、史上初となるシングル14作連続ミリオンを達成するなど、いまだ人気の衰えを知らないアイドルグループ・AKB48。日本のアイドル界でそのAKB48と双璧をなすほどに人気急上昇なのが、昨年大みそかの『NHK紅白歌合戦』にも初出場し、今年8月に行われた日産スタジアム(神奈川県)でのライブでは約6万人もの観客を集めたももいろクローバーZ(以下、ももクロ)だ。

 どちらも数多くの熱狂的ファンを抱え、テレビや雑誌などメディア露出も増す一方のように見えるが、一般の人々の間ではどちらのほうが人気があるのだろうか?

 今回はインターネット調査最大手・マクロミルの協力の下、全国の1000人にアンケートを実施。その調査結果から人々の本音をのぞいてみよう。

・調査期間:2013年10月23日(水) 〜2013年10月24日(木)
・調査方法:インターネット調査
・調査対象:マクロミルモニター会員 男性500人、女性500人 合計1000人

<調査結果>

Q.あなたはアイドルグループのAKB48とももいろクローバーZのどちらが好きですか?

 1.AKB48 53.6%
 2.ももいろクローバーZ 46.4%

<解説>

 全体で見てみると、AKB48がわずかにももクロを上回る結果になった。この結果を「さすがAKB48」と見るか、「ももクロ大健闘」と見るかは意見の分かれる部分だろう。まだ知名度が発展途上であった1年前であれば、おそらくももクロの獲得する支持率はもっと低かったはず。この1年あまりの、ももクロの活躍ぶりがうかがい知れる。

 では、男女別ではどのような結果となるのだろうか? 

 男性では、AKB48の支持率が58.0%である一方、女性ではももクロへの支持率が50.8%と、僅差ながらAKB48を上回る結果を記録した。

 さらに、年齢別で見ると興味深い結果が。20〜24歳でのももクロの支持率が67.9%という結果をはじめ、若年層に対してももクロが支持を拡大する一方、60歳以上になると、AKB48の支持率は66.0%と圧倒的に。年齢が高くなればなるほど、AKB48に対する盤石の支持基盤が形成されているようだ。若者はももクロ、高齢層はAKB48と、はっきり分かれた今回の調査結果だが、この境界線となる年齢が「40歳」。この年齢を境に、上に行けばAKB48ファンの割合が強くなり、下に行けばももクロのファンが勢力を増している。これは、国民的アイドルと若者のアイドルの差なのか、それとも別の要因なのか。この結果については、さらなる調査・分析がまたれるところだ。

 では、それぞれのグループを支持する理由を詳しく見てみよう。

●AKB48を支持する人たちの声

 AKB48を支持する理由として目立ったのは、グループ全体ではなく、アイドル個人のファンというもの。「大島優子が好きだから」(50代男性)、「まゆゆ(渡辺麻友の愛称)が好きだから」(60代女性)、「ぱるる(島崎遥香の愛称)がかわいい」(20代男性)と、好きなメンバー=「推しメン」が在籍していることがAKB48支持の要因となっているようだ。対抗するももクロには、このような個人を応援するコメントは見られない。

 そんな「個人主義」のファンベースを形成する要因が、メンバーそれぞれが戦い合うAKB48独自のシステム。年に一度の「AKB48 選抜総選挙」では、同じAKB48に所属しながらも、お互いに敵同士になりながらひとつでも高い順位を目指していく。「厳しい競争の中ひたむきに頑張る姿が応援したくなる」(30代女性)、「しのぎを削りながら成長しようとする姿勢」(60代男性)、「厳しい環境の中で、それぞれの個性を生かしてよく頑張っていると思う」(60代女性)と、競争の中で切磋琢磨する姿勢に、ファンは応援したい気持ちをかき立てられるようだ。
 

●ももクロを支持する人たちの声

 一方、ももクロの支持理由は、とてもシンプル。「みんな無邪気にかわいいから」(20代男性)、「頑張っている姿とアイドルらしい天真爛漫さに好感が持てる」(30代男性)、「全力疾走して、一生懸命さが伝わってくる」(30代女性)、「自然体で頑張ってる感じで好き」(40代女性)と、とにかく「無邪気」「一生懸命」「自然体」などの言葉がコメント欄を埋め尽くす。また、今にも倒れそうになりながら歌い、踊る彼女たちの姿勢が「見ていると元気になれる」(50代女性)といった声もあるなど、テレビの向こう側へとパワーを与えているようだ。

 だが、逆に言えば「元気」「一生懸命」「無邪気」しか、まだ彼女たちの持ち味を伝えられていないという結果にも読み取れる。彼女たちが一過性のアイドルに終わらず、いっそう羽ばたいていくためには、これらの長所だけではない別の魅力を伝えていくことも必要となるのではないか。

BusinessJournal編集部

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