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土橋克寿「つくり手の鼓動」第6回

フィリピン英語留学、大企業になぜ人気?低コストで高い効果、充実した環境と授業も魅力

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語学学校ベイサイドのプレミアムキャンパス外観
 毎日4〜6時間のマンツーマンレッスンを受けて、1カ月10万円台から留学可能。手頃な価格帯や質の高いカリキュラムで人気のフィリピン英語留学は、大企業の語学研修先としても注目を集めている。

 フィリピン・セブのマクタン島には、5つ星ホテルが立ち並び、世界中から観光客が詰めかける。そのリゾート地にキャンパスを構えるのが、語学学校ベイサイド・イングリッシュ・セブだ。一般申し込み以外にも、多くの企業が研修先として利用している。例えば、大手電子部品メーカー・村田製作所は、2013年4月に研修利用の契約締結後、毎月のように留学生を送り込んでいる。約2カ月間のビジネスコースを受講、毎週末ビジネスプレゼンテーションを行い、飛躍的にコミュニケーション能力を高めていく。同校オーナーの佐々木綾子氏は、支持された理由をこう語る。

「当校は日本人経営で、講師の質、授業内容はもちろんのこと、日本料理レストランで8年以上働いたキッチンスタッフたちによる日本食の提供、5つ星ホテルに匹敵する海に面した絶景を備えています。学習効率をアップさせるのに大きく役立つ環境です。さらに、コンセプトの異なった2つのキャンパスがあるため、お客様のニーズにきめ細かくお応えすることが可能です」

 本校となるRPCキャンパスは、セブでは唯一、校内にインターナショナルスクールを併設しており、現地の良家の子供たちと日常的に英語を使って交流できる。また、「リゾート気分を楽しみながら大人留学」というコンセプトの姉妹校プレミアムキャンパスは、プライベートオーシャン付きのリゾートホテルを改装している。波音をバックにストレスなく学習でき、語学はもちろん、ビジネスパーソンやシニアにとっての癒やしのキャンパスともいえる。

●学習塾運営のノウハウを活用

 同じマクタン島内にある語学学校ファーストイングリッシュアカデミーでは、日本人に合わせた教育・施設・環境づくりにこだわっている。同校では、入学時にすべての発音をチェックするテストを行い、授業で一つひとつ正確に矯正していく。ほかにも、ディベートなどの多彩な授業がある。また、ベビーシッターサービスや保育ルームを完備し、光ファイバーによる快適なWi-Fi環境も構築した。

 同校代表の本多正治氏は、学習塾「明光義塾」のフランチャイズに加盟し、現在でも広島県内に9教室を展開、生徒数は650人に達する。セブでの語学学校設立に際しても、この経験を生かした。その一つが、復習の仕組み化である。毎授業の最後の5分〜10分、さらに毎日1コマ50分のマンツーマンを復習時間に充てる。その上、金曜日には月曜日〜木曜日までの復習を行う。反復練習を徹底することで、進んだ内容を確実に自分のものにしていく。本多氏は次のように語る。

「ビジネスパーソンの場合、転職の際には転職雑誌や転職サイトを見るより、確実に世界が広がるセブへ来ることをお勧めします。どうしても『次の会社に早く就職しなければ』という意識が強くなり、留学という発想はなかなか湧かないと思います。そこをぜひ、視野を広げて海外に出るという考えを持ってほしいです。その第一歩としてセブは最適な場所です。さらに付け加えるなら、私は日本で学習塾と転職エージェントを東京、大阪、広島、福岡で手掛けておりますので、私と共にビジネス構想を練っていくのも面白いはずです」

●語学以外のカリキュラムも人気

 セブ最大級のショッピングモール・アヤラセンターセブから徒歩圏内に位置する語学学校ネクシードでは、「エンジニア留学」というカリキュラムが人気を集めている。3カ月間でiPhoneアプリの開発からリリースまでを学び、実際に案件を受託できる“稼ぐ”フェーズまでトレーニングを行う。最初の目標売り上げ高は、一月15万円だ。プログラミング経験は問わず、受講生のレベルに応じて課題内容を調整する。