日本マクドナルドホールディングスは16日、15年12月期連結決算の売上高が前期比10%減の2000億円、最終損益が380億円の赤字となり、前期に続いて2年連続で最終赤字になるとの予想を発表した。また、全店売上高は昨年2月から今年3月まで14カ月連続でマイナスを続け、客離れも止まらない。
昨夏に発覚した中国工場での使用期限切れ鶏肉問題、そして今年初めの異物混入問題と、食の安全性や衛生面に関わる致命的な問題が立て続けに露呈したことが大きく影響している。
そこで今回は、マクドナルドに関する街頭アンケートを、東京・渋谷と原宿で10~20代女性 50人に実施した。
アンケート結果
【街頭インタビューの動画はこちら】
(1)ここ1年でマクドナルドのイメージは変わりましたか?
・良くなった…0人
・変わらない…16人
・悪くなった…34人
(2)以前、マクドナルドに行っていましたか?
・よく行っていた…19人
・たまに行っていた…21人
・ほぼ行っていない…10人
(3)最近、マクドナルドに行っていますか?
・よく行っている…8人
・たまに行っている…16人
・ほぼ行っていない…26人
過半数が「最近ほぼ行ってない」の深刻さ
健康志向が強いとされる20代女性などは、諸問題が発覚する以前から足が遠のいていたようだが、過半数の人が「最近ほぼ行っていない」と答えているというのは、マクドナルドにとっては衝撃的な結果といえよう。
「スタバに行く」といったように、マクドナルドではなく別の店を選択するという声も聞かれたが、高価格路線で食材にこだわりを持っているモスバーガーや、昨夏にいち早く使用鶏肉をすべて国産に切り替えることを宣言したケンタッキーフライドチキンが好調であるのと、まさに対照的といえる。
「パンがペラペラの割に高い」「もっと美味しくしてほしい」という具体的なクレームに加え、「問題が続いて、マックの食べ物を気持ち悪く感じてしまっている」「友達に『マックに行こうか?』と誘われたら断る」など明確な拒絶反応を示す人もいたが、実は少数派。