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中学男子自殺、生徒のいじめ訴えを担任は「楽しみましょう」と無視 「殺人学校」と批判殺到

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「Thinkstock」より
 岩手県矢巾町で7月5日、中学2年の男子生徒がいじめを苦に自殺したとみられる問題で、生徒がいじめを訴え、自殺をほのめかしていたにもかかわらず、担任教諭が特に対応していなかったとして、批判する声が高まっている。

 生徒と担任教諭の間で交わされていたノートが、父親によって公開された。そのやり取りを以下に抜粋する。

生徒 物がなくなります。◯◯君は知らないと言っていますが、ほかに知りません
担任 よく探してみてくださいね。落とし物のところも見てください

生徒 悪口を言われて肩を叩かれます。「やめて」と言っていますがやめてくれません
担任 そうですか。気持ちの行き違いがありますね

生徒 太ももを罰ゲームといって蹴られます。カバンを屋上からばらまかれました
担任 あまりはしゃがないで、ちゃんと勉強しないとダメですよ

生徒 もう死にたいです。死に場所は決めています
担任 明日からの研修(校外学習)、がんばりましょう

 やり取りからは、担任教諭が生徒の訴えを深刻な状況とは受け止めていない様子が浮かび上がる。

 このやり取りを見た「尾木ママ」こと教育評論家の尾木直樹氏は、自身のブログにおいて学校と担任教諭について「安全配慮義務違反」「生徒殺人学校」「教育殺人」などと厳しい言葉を並べて強く批判している。

 また学校は7日夜に緊急保護者会を開き、校長はノートのやり取りについて「担任から聞いていない。いじめは否定できないが、あれば私に報告があるはずだ」と話した。担任は生徒の自殺後、病欠しているという。

 これを受けて、学校側の当事者意識の欠如や責任感のなさを指摘する声が相次いでいる。 生徒の父親も、生徒が自殺するまで学校側からノートの内容を知らされていなかったといい、「ここまで書いていたのなら、なぜ連絡してくれなかったのか」と不満を述べた。

いじめられていた生徒に味方はいなかったのか

 今回の事案においては、テレビなどのマスメディアが学校や担任教諭の対応を批判していることから、ネット上でも担任を攻撃する記事が多い。だが、世論が学校や教諭を総攻撃しても根本的な解決が図れるわけではない。真相を究明して同様の悲劇を生まないために、検討すべき点を整理してみたい。