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転落死続出の「虐待」老人ホームのトンデモ実態!職員の年収3百万円台、高い離職率…

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第三者調査委員会の設置に関するお知らせ(「メッセージ HP」より)
 介護事業で国内3位のメッセージ(岡山市、ジャスダック上場)が運営する介護付き有料老人ホームで職員が入所者を虐待していた問題で、厚生労働省は9月29日、本社を立ち入り検査した。介護保険法に基づき、職員の研修内容や人員配置など管理体制を調べた。


 メッセージをめぐっては虐待や窃盗が常態化していた。子会社の積和サポートシステムが運営する川崎市幸区の介護付有料老人ホーム「Sアミーユ川崎幸町」では、昨年11月から12月にかけて3人の高齢者が深夜に相次いでベランダから転落死した。ベランダの手すりは高さ120センチもあり、高齢者が自力で手すりを超えるのは不可能とみられている。事故が起きたすべての日に夜勤していた23歳の元職員は今年5月、施設内での窃盗容疑で逮捕された。窃盗は計19件、被害総額200万円以上に及んだ。

 さらに同施設では、今年3月に高齢者が浴槽の中で呼吸を停止して死亡。家族の通報で4名の介護職員がナースコールを外したり、「死ね」などと暴言を吐き、頭部を叩いたりする虐待が行われていたことも判明した。

 大阪府豊中市の「アミーユ豊中穂積」では男性職員が今年6月、入居者の女性に平手打ちしたり腰を蹴ったりして、全治3週間のけがを負わせた。職員は、大阪府警に傷害容疑で逮捕された。名古屋市の「アミーユ大曽根」でも、職員による虐待が発覚している。

 2014年11月にも、千葉県松戸市の施設で入所者の男性(80)がベランダから転落死していた。男性は入所して数日後の早朝、3階の自宅ベランダから転落した。職員が物音に気付き、男性を病院に搬送したが亡くなった。メッセージ広報担当者は「川崎市の転落死との関連はない」としている。千葉県警によると、発生直後にホームから「転落死があった」との報告があったという。

株価急落


 事故の報道を受け、メッセージの株価は急落した。9月8日には700円安のストップ安となり、9日も560円安の2733円、10日は500円安の2385円。9月16日には2011円で年初来安値をつけた。年初来の高値は8月17日の4545円。高値から56%も下げた。

 大手証券会社は「会社は入居者及び家族、職員へのフォローを欠かさず、自治体、厚生労働省にも協力的な姿勢は一貫している」と指摘。再発防止策では職員の問題行動等の早期把握など問題解決が図られ、業績への悪影響は長期化しないと見て、「入居者の(大量)退去等の兆しは見られない」と解説している。目標株価を5100円から3600円に引き下げたものの、「最近の株価下落は行き過ぎの印象が強い」としてレーティングは「バイ(買い)」を継続した。これで株価は、10月に入り、5日に2654円(211円高)まで戻した。