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原発の熱使い、水素製造へ=高温ガス炉、規制委に申請―原子力機構

日本原子力研究開発機構は27日、次世代原子炉と位置付ける「高温ガス炉」の研究試験炉HTTR(茨城県大洗町)の熱を使った水素の製造施設建設に向け、原子力規制委員会に審査を申請した。水素製造が実現すれば世界初で、2028年度後半までの運転開始を目指すという。
高温ガス炉は核燃料の冷却剤にヘリウムガスを使うため、水で冷やす通常の原発(軽水炉)よりも高温を取り出すことができる。原子力機構の計画では、HTTRの近くに水素製造施設を建設。原子炉から取り出した最高950度の熱を配管を通じて送り、水素を作り出すという。
HTTRは1998年に初臨界を達成。2020年に規制委の新規制基準による審査に合格し、21年に運転再開していた。(了)
(記事提供元=時事通信社)
(2025/03/27-19:44)
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