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裏社会の伝説的人物、「般若の会」代表が逮捕!株価操作で巨額利益、銀座1億円事件も

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検察庁(「Wikipedia」より/F.Adler)
 東京地検特捜部は11月17日、金融商品取引法違反(相場操縦)容疑で、大手仕手集団「誠備グループ」元代表、加藤あきら(編注:日の下に高、以下同)容疑者ら3人を逮捕した。ほかに逮捕されたのは妻の幸子容疑者と長男で、大阪大学大学院助教の恭容疑者。

 逮捕容疑は、大阪証券取引所第1部に上場していた化学メーカー、新日本理化株に証券会社7社を通じ、恭氏ら4人の名義で大量の買い注文を出し、不正に高値に吊り上げ、高値で売り抜けるなどして60億円の売却益を得たとされる。特捜部は、株価を変動させる目的で根拠のない情報を流す「風説の流布」にあたる疑いがあるとみている。恭氏は東京大学大学院で数理科学の博士号を取得した後、数学や統計学を駆使して金融の問題に取り組んでいた。

 証券取引等監視委員会は今年3月11日、仕手グループ「般若の会」が運営するインターネットサイトを通じて、特定銘柄の株価を吊り上げた証券取引法違反(風説の流布)の疑いがあるとして関係先を強制調査した。証取委の告発を受けた東京地検特捜部が、詰めの捜査を進めていた。

新日本理化株


 長く沈黙していた加藤氏の名前が再び登場するきっかけになったのは、2011年3月の東日本大震災による東京電力福島第一原子力発電所の事故である。広島で被爆した加藤氏は原爆症への怯えから、座禅を組み、般若心経を唱えた。「般若の会」を立ち上げ、般若心経を説くために実名で登場、合わせて株価の見通しを披歴した。

 同年11月1日、「時々の鐘の音」と題するサイトを開設。「般若の会代表、加藤あきら」名で、「200円台、5円復配、復興関連」といったヒントを並べて、特定の銘柄が「凄まじい爆発力を生み出す」と大予言をした。これらの条件を満たす銘柄は、大証1部市場に上場している化学メーカー、新日本理化だとマーケットは囃し立てた。

 加藤氏が推奨したことにより、新日本理化の株価は暴騰した。同年10月28日の株価は268円だったが、この書き込みで11月2日には367円と大幅高を演じ、12月12日には930円の最高値をつけた。サイト開設から1カ月あまりで株価は3.4倍に大化けした。11年12月29日、加藤氏はさらなる株価上昇を予言した。

「12月12日の高値930円までは大量の出来高をこなし順調に買いの回転が効いていました。来年(注・12年)の1月24日以降には上値が軽くなって意外と簡単に930円の高値を抜いてくることも十分考えられます。この株式のヤマ場は来年の3月であると考えるのが妥当であると思います」