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「鈴木氏が息子の康弘氏(取締役執行役員最高情報責任者)を次のトップにしようと考えて世襲を画策したのだとすると、セブン&アイHD次期社長確定といっていいほどの実績をあげている井阪氏は目の上のタンコブになる。米ヘッジファンドのサード・ポイントが、『鈴木氏が康弘氏を次期トップに就ける道筋をつけるという噂を耳にした。事実なら、鈴木氏のトップとしての適性や判断力に重大な疑問が生じる』と指摘したことに、鈴木氏がえらく激怒した。鈴木氏が『内部にサード・ポイントと内通している奴がいる』と言い出したことと、今回の井阪社長の首を切る人事は連動している」(業界筋)
内部分裂
4月7日の取締役会は当初から紛糾するとみられていた。
「もし、すんなり鈴木氏の人事案が賛成多数で可決されるようなら、セブン&アイHDは間違いなく内部分裂する」と指摘する流通関係者は多かった。
5月下旬の株主総会も波乱となったことだろう。経営が混乱状態に陥ったため、井阪氏の退任を仕掛けた鈴木氏が逆に辞めざるを得なくなったという構図だ。
セブン-イレブンは週刊誌や夕刊紙の重要な販売チャネルになっているため、かつて有力週刊誌の編集長が「トップが逮捕でもされない限り、(セブン&アイHDの)スキャンダル記事の掲載は無理だ」と語っていたが、鈴木氏の辞任が決定的となった今、改めて同社の抱える問題が明るみに出る可能性もある。
(文=編集部)
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