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『花のち晴れ』、『花男』続編なのに視聴率続落の不測事態!辛らつな批判や不満も続出

文=吉川織部/ドラマウォッチャー
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 杉咲花が主演を務める連続テレビドラマ『花のち晴れ~花男Next Season~』(TBS系)の第5話が15日に放送され、平均視聴率は前回から0.3ポイント減の8.7%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)だったことがわかった。前回も、その前の回から0.6ポイント下がっており、2週続けての下落となった。

『花より男子』(花男)シリーズの続編という位置付けの本作。セレブの子女が通う英徳学園を舞台に、主人公の江戸川音(杉咲)や道明寺にあこがれる神楽木晴(平野紫耀/King&Prince)、ライバル高校のホープ・馳天馬(中川大志)らが繰り広げる「痛快青春ラブコメディー」を描く。

 この第5話から、飯豊まりえ演じる人気モデル・メグリンこと西留めぐみが本格的に登場した。パーティーでたまたま出会った晴をゲームのキャラクターに重ねて一方的に好きになり、付きまとってしまう女子高校生だ。

 悪い子ではないと思うのだが、初対面の晴の顔をベタベタ両手で触って「どこかで会ったことない?」と問いかけたり、神楽木家に無理やり押しかけて晴の部屋まで入ってきたり、揚げ句の果てには「ついてくんな」と拒否されているのに晴の後をずっと追いかけたりと、やっていることはかなりひどい。男女逆ならとっくに通報されているレベルだ。

 音を勝手に敵視していた真矢愛莉(今田美桜)がすっかり味方になってしまったため、音の新たな恋敵となるべく登場したキャラクターであることは予想できるが、これではまったくいいところがない。事実、放送後のインターネットの反響も、メグリンに否定的な声が少なくなかった。「なりたい顔ナンバーワンの人気モデル」との設定でハードルが上がっていることもあり、「全然かわいくない」「地味すぎて役に合っていない」との辛らつな批判も聞かれる。メグリンの登場で愛莉の出番が減ったことについても不満の声があがっている。個人的には以前から飯豊に注目しており、息の長い女優になってほしいと思っているが、今回は損な役回りだったかもしれない。制作側もせっかく登場させたのだから、なんとかドラマの中で生かしきってほしい。

 一方、第1話からずっと出演しているのに一向に良くならないのが、音の母親役の菊池桃子と晴の父親役の滝藤賢一だ。菊池は、会社が倒産して急に貧乏になった元社長夫人という役柄をまったく表現できておらず、演技がポンコツすぎて話にならない。立ち居振る舞いに上品さがないので、単なるクズ親にしか見えない。

 滝藤も、朝の連続テレビ小説『半分、青い。』(NHK)で演じている、人のいい父親役との切り替えができていないのか、大財閥の総帥ならではの存在感や威圧感がまったく感じられない。あれではせいぜい中小企業のワンマン社長である。キャスティングしたほうにも責任があると思うが、つたない部分も少なくない若手俳優たちの脇をガッチリ固めるべきベテランがこれでは、話にならない。音のバイト先の先輩を演じる木南晴夏がいつも通りのナチュラルな演技で楽しませてくれているだけに、この2人のダメダメぶりが目立つ。

 さて、第5話のラストではあらためて天馬が音に思いを伝え、音も「私と付き合ってください」と応じた。天馬は音の気持ちがぐらついていることにも気付いており、親が決めた婚約に縛られることはないと暗に示して決断を音に任せたのだが、音は晴ではなく天馬を選んだ。天馬はイケメンで背も高くて強く、しかも優しくて気遣いにあふれ、リーダーシップもあり、金も持っている。今のところ非の打ち所のない完璧すぎる人物だ。視聴者からも「これで最終回でいいのでは」との声が上がっている。

 実際には、第6話以降も音が天馬と晴の間で揺れ動く展開になると思われるが、現状ではあまりにも天馬に分があるため、ここから晴がどう盛り返すのかが見どころになりそうだ。ただ、音と天馬は単なるカップルではなく婚約者でもあり、仮に音が晴を選んだ場合には一歩間違えれば「略奪愛」のように視聴者の目に映る可能性もある。このあたりをどう描写するのか、注目していきたい。
(文=吉川織部/ドラマウォッチャー)

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