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新1万円札の渋沢栄一が作ったナンバーズバンク…十九銀行と六十三銀行の合併で八十二銀行

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渋沢栄一(Wikipediaより)

第1番目にできたから「第一銀行」

 新1万円札の顔となる渋沢栄一は、日本の銀行制度、および日本初の銀行をつくったことでも知られている。

 栄一は大蔵省(現・財務省)の役人だった時に「国立銀行条例」の制定に参画し、一身上の都合で退官。ちょうど、三井、島田、小野家ら富商が銀行の設立を大蔵省に申請していたため、栄一はかれらの出資を得て1873年に第一国立銀行を設立。総監役(実質的な頭取)に就任した。つまり、法律をつくって、自分でその第一号もつくってしまったというわけだ。

 そんなわけで、「銀行」という名称も栄一が決めたのだという。「銀行」とはもともと中国語で、バンクの訳語として「銀行」「銀舗」「銀号」「銭舗」などがあり、その中から「銀行」という言葉を選んだらしい。また、「国立銀行」という名称は、米国の「ナショナル・バンク(=国法に基づく銀行)」に由来するもので、「国営の銀行」という意味ではない。民間銀行のことだ。

 ただし、現在の普通銀行と違って、「国立銀行券」という紙幣の発行権を持っていた。各行が独自に紙幣を発行することができたので、あっという間にインフレになり、これじゃいかんということで、政府が1882年に日本銀行を設立。紙幣の発行を日本銀行のみとして、国立銀行は設立後20年たてば紙幣発行権を喪失し、普通銀行に移行すると定められた。第一国立銀行が第一銀行へと衣替えしたのは、そんな理由からだった。

当然、2番目以降は第二銀行……

 第一国立銀行という行名の由来は、当然、1番目にできた銀行だからだ。だから、2番目以降に設立された銀行は第二国立銀行、第三国立銀行……と来て、第百五十三国立銀行までできた。設立順に行名が振られたので、「ナンバーズバンク」と呼ばれた。第一銀行は1971年に日本勧業銀行と合併して第一勧業銀行と改称し、2002年に合併してみずほ銀行になるまで、「第一」の行名を保っていた。

 同様に、国立銀行の名残を現在に伝える銀行がある。第四銀行(新潟県)、十六銀行(岐阜県)、十八銀行(長崎県)、七十七銀行(宮城県)、百五銀行(三重県)、百十四銀行(香川県)である。

【主要“ナンバーズバンク”の現在に至る経緯】

第一国立銀行(東京)    第一銀行に改称、第一勧業銀行を経て、みずほ銀行
第二国立銀行(神奈川)   横浜興信銀行に合併、横浜銀行に改称
第三国立銀行(東京)    第三銀行に改称、安田銀行に合併。富士銀行を経て、みずほ銀行
第四国立銀行(新潟)    第四銀行に改称
第十三国立銀行(大阪)   鴻池銀行に改称、合併して三和銀行となり、UFJ銀行を経て、三菱東京UFJ銀行
第十五国立銀行(東京)   十五銀行に改称、帝国銀行に合併。三井銀行、さくら銀行を経て、三井住友銀行
第十六国立銀行(岐阜)   十六銀行に改称
第十八国立銀行(長崎)   十八銀行に改称
第十九国立銀行(長野)   十九銀行に改称、合併して八十二銀行
第三十四国立銀行(大阪)  三十四銀行に改称、合併して三和銀行となり、UFJ銀行を経て、三菱東京UFJ銀行
第三十七国立銀行(高知)  高知銀行、四国銀行に改称
第六十二国立銀行(茨城)  水戸六十二銀行、常磐銀行、常陽銀行に改称
第六十三国立銀行(長野)  六十三銀行に改称、合併して八十二銀行
第七十七国立銀行(宮城)  七十七銀行に改称
第百国立銀行(東京)    第百銀行に改称、三菱銀行に合併、東京三菱銀行を経て、三菱東京UFJ銀行
第百五国立銀行(三重)   百五銀行に改称
第百十国立銀行(山口)   山口銀行に改称
第百十四国立銀行(香川)  高松百十四銀行、百十四銀行に改称
第百二十九国立銀行(岐阜) 大垣共立銀行に改称
第百四十七国立銀行(鹿児島)鹿児島興業銀行、鹿児島銀行に改称
第百四十八国立銀行(大阪) 山口銀行に改称、合併して三和銀行となり、UFJ銀行を経て、三菱東京UFJ銀行

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