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ZOZO前澤社長肝いりのPB事業、売上目標2千億円に対し現実は17億円…現金流出超過

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ZOZO前澤友作社長(AFP/アフロ)

 4月25日に開催されたZOZO(ゾゾ)の2019年3月期決算説明会で、前澤友作社長は神妙な面持ちで「今日は話が盛りだくさん」と話を切り出した。そして、19年3月期の振り返りと今期の方針について話を続けた。終始、控え目な態度だったのが印象的だった。

 昨年4月27日に開催された18年3月期決算説明会の時とは対照的だったように思う。この時は女優の剛力彩芽さんと交際を始めたことがメディアに大きく取り上げられた時期だったが、前澤社長は壇上で「前日プライベートな情報が少し出てしまいまして、大変お騒がせしました」「公私共々充実しているんだということで見過ごしていただければと」と笑顔で話していた。何もかもが順調に進んでいるかのように見えていた時期で、自信満々の態度が印象的だった。

 しかし状況は一変し、19年3月期決算は厳しいものとなった。期初の段階で前期比49.3%増を見込んでいた売上高は、20.3%増の1184億円にとどまった。22.4%増を見込んでいた営業利益は、21.5%減の256億円と一転して減益となった。営業減益は上場以来、初となる。このような状況だったため、控え目な態度だったのかもしれない。

 プライベートブランド(PB)商品の不振が足を引っ張った。同社のPB商品は、全身採寸用ボディースーツ「ゾゾスーツ」を着てスマートフォンで撮影して全身を測定し、それをもとに「ぴったりサイズ」の服が買えることを売りとしていた。しかし、需要が少なかったほか、ゾゾスーツの発送が遅延するトラブルなどにより、200億円を見込んでいた19年3月期のPB事業売上高は27億円にとどまった。前澤社長は「ゾゾスーツを着て12回も写真を撮るのは(利用者にとって)ハードルが高かった」と悔やむ。

 PBは海外でも苦戦した。そのため、ドイツとアメリカを拠点に行っていた海外向けのPBからは撤退することを決定。それに伴い、固定資産に係る減損損失として9800万円、たな卸資産評価損として6億9100万円、事業整理損失で8億2200万円を計上した。

 こうした状況を受け、今期のPB事業売上高の目標を前期比38.5%減となる17億円とした。昨年4月発表の中期経営計画では21年3月期に2000億円という壮大な目標を立てていたが、達成はほぼ不可能な状況となったため、この目標は取り下げざるをえなくなった。4月25日の会見で撤回を表明した。事実上の事業縮小で、将来的には撤退もあり得るだろう。

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