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林晋哉「目からウロコの歯の話」

寝たきり高齢者が“使える入れ歯”にしたら歩けるようになった!健康寿命伸長&認知症予防のカギは歯

文=林晋哉/歯科医師
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【2月1日or2日掲載希望】寝たきり高齢者が使える入れ歯にしたら歩けるようになった!健康寿命伸長&認知症予防のカギは歯の画像1
「Getty Images」より

「人生100年時代」という言葉がよく使われるようになってきました。実際に日本人の平均寿命は伸び続けており、女性の平均寿命は84.17歳(2016年)となっています。

 政府では、2007年に日本で生まれた子供については、107歳まで生きる確率が50%もあるとする研究結果などを踏まえて「人生100年時代構想会議」を立ち上げて、超長寿社会に対応できる政策のグランドデザインを検討しています(人生100年時代構想会議)。

 この背景にあるのは、高齢者に使われる社会保障費の増大と、少子化による財源の縮小にほかなりません。

 2017年の国民医療費は43兆710億円で、そのうち65歳以上の高齢者にかかった医療費は25兆9515億円と全体の60.3%を占めています。平均寿命が延びればそれだけ高齢者人口は増えるので、医療費もその分増加します。

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 一方、出生率の低下で少子化は定着し、年金や医療費など社会保障費を負担する現役世代は一向に増えません。そこで、元気なお年寄りに働いてもらおうというのが、人生100年時代構想会議の本音です。

 働くかどうかは別としても、高齢になっても健康でいたいというのは万人の願いです。しかし、下図で示すように平均寿命と健康寿命には男性が約9年、女性が約12年のギャップがあります。健康寿命とはWHO(世界保健機関)が提唱した指標で、平均寿命から寝たきりや認知症など介護状態の期間を差し引いた期間です。この「寝たきりや認知症など介護状態の期間」は、「不健康期間」とも呼ばれています。平均寿命は延びていますが不健康期間は縮まってはいないのが実情です。この不健康期間が、国民医療費の6割を使っている原因となっています。

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グラフ:厚生労働省資料より ピンク部は筆者

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