債務超過寸前だった…ロイヤルホスト運営会社が双日の傘下入り、裏で起きた衝撃の事態の画像1
ロイヤルホストの店舗(「Wikipedia」より/Tokoroten)

 新型コロナウイルスで苦戦している外食大手で資本増強が相次いでいる。ファミリーレストラン「ロイヤルホスト」を運営するロイヤルホールディングス(HD)は2月中旬、総合商社の双日と資本業務提携した。

 双日への第三者割当増資で約100億円、新株予約権の発行で約78億円を調達する。みずほ銀行、日本政策投資銀行、福岡銀行、西日本シティ銀行に対し議決権のない優先株を割り当て60億円を調達する。払い込み期日は3月末。双日が新株予約権を全て行使すれは株式の20.07%を握り、ロイヤルHDは双日の持ち分法適用会社となる。

 現在、筆頭株主の公益財団法人江頭ホスピタリティ事業振興財団の持ち株比率は6.20%から4.95%へ、第2位株主の創業家の資産管理会社キルロイ興産は4.11%から3.28%へそれぞれ低下。双日が断トツの筆頭株主となる。

 ロイヤルHDの機内食事業の子会社ロイヤルインフライトケイタリング(RIC、大阪府泉南市)も双日が第三者割当増資で株式の60%を取得して連結子会社に組み入れる。同事業はロイヤルHDの連結対象から外れる。RICは4月1日付で社名を双日ロイヤルインフライトケイタリングに変更する。

主力4事業はすべて赤字

 ロイヤルHDはファミリーレストランの「ロイヤルホスト」や「天丼てんや」の外食事業、空港・高速道路内のレストランなどのコントラクト事業、機内食事業、「リッチモンドホテル」のホテル事業が主要4事業だ。

 コロナの直撃を受けた。不採算の飲食店約90店の閉店、315人が応募した希望退職の実施による人員削減による構造改革を進めてきたものの、20年12月期の連結決算は惨憺たる結果に終わった。

 連結売上高は前期比40.0%減の843億円、経常損益は198億円の赤字(その前の期は46億円の黒字)、最終損益は275億円の赤字(同19億円の黒字)と過去最大だ。主力4事業が軒並み経常赤字に転落した。外食事業は38億円の赤字(その前の期は23億円の黒字)、コントラクト事業は26億円の赤字(同14億円の黒字)、機内食事業は18億円の赤字(同10億円の黒字)、ホテル事業は69億円の赤字(同36億円の黒字)である。

 その結果、自己資本比率は19年12月末の49.6%から19.7%に急降下。需要がいつ戻るか見通せないため、20年12月末の自己資本208億円を食い潰し、債務超過に転落するのは時間の問題となった。双日や金融機関から第三者割当増資などで約240億円を調達して自己資本を増強。回復が見込めない機内食事業を双日に売却し、連結決算から切り離した。

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