今や当代随一の大人気YouTuberとなったものの、“悲願”の吉本興業への復帰はいまだかなわないままの宮迫博之(51)。自身のYouTubeチャンネル『宮迫ですッ!』のチャンネル登録者数は140万人を超えるも、古巣の吉本興業からは「吉本所属芸人とのコラボ禁止令」を出されたというニュースがまことしやかに駆け巡っている。確かに最近では島田紳助氏(65)を電話出演させたり、千原兄弟の千原ジュニア(47)やロンドンブーツ1号2号の田村淳(47)とのコラボで話題となっていたが……。
吉本興業に近いある放送作家はこう語る。
「吉本からすると『コラボしてもええけど、するなら出演芸人らと直接やり取りするのではなく、ちゃんと吉本にも話を通してくれ』ってことだけらしいのですが、宮迫さんは『禁止令を食らった!』と拡大解釈してしまっているようです。まあ、紳助さんの電話出演直後、2月に発売された『フライデー』(講談社)で『(宮迫は)もう戻らんでええと思うで。いちいちYouTubeでネタにすんなって話や』と(吉本興業の)大崎(洋)会長(67)から激怒された一件もあるため、宮迫さんがそう解釈してしまうのも無理からぬことだとは思いますが。もともと宮迫さんは被害妄想っぽいところが強いことで有名なので、実際、あの記事に関しては相当落ち込んでいたようですしね。
しかし、闇営業問題の“首謀者”であり、後輩芸人に『ギャラはもらってないと言え』と嘘を強要しておきながら、いまだ吉本との手打ちが済んでいないのはまぎれもない事実。大崎会長以下、吉本の上層部は『うちの芸人とコラボするなんて、どういうことやねん』という思いが強くあるのは、ある意味当然ではないでしょうか」
ヒカルとのコラボもあり、少なく見積もっても年収10億円前後は固いのではないか
これでは、宮迫が再三にわたって語っている「またいつかテレビの世界に戻りたい」との願いがかなわないのもいたしかたないことか。しかし、「そもそも宮迫さん本人が、少なくとも今は吉本には戻りたがっていないんですよ」と、前出の放送作家は続ける。
「正直、(宮迫は)儲かって仕方がないとの話です。現在のチャンネル登録者数は140万人で再生数のアベレージも高いですから、年収換算すると2~3億円。これに加えて広告案件の動画も多く、“疑似親子関係”にあるトップYouTuberのヒカルのアパレルブランドも、『宮迫さん効果で25億円も売り上げが上がった』とヒカル自身が語っており、ここでも数億円のインセンティブが宮迫さんに渡っているといわれています。いろんな周辺情報から考えると、あくまでも推測ですが少なく見積もっても年収10億円前後は固いのではないでしょうか。
吉本在籍時には地上波に数多くのレギュラー番組を抱えていた宮迫さんですが、吉本にいる限り当然ですがマネージメント料を取られてしまう。ところが今は売り上げのすべてが自分のものですから、そりゃあ収入面だけ考えれば吉本になんか戻りたくはないでしょうね。宮迫さんのレギュラー番組が最も多かった数年前の全盛期の頃と比べても、4~5倍くらいの収入にはなってるのではないでしょうか。最近、『テレビの世界に戻りたい』ではなく『相方の隣に戻って、なんかやりたい』と語るようになったのも、そういう背景があるのでしょうね」
そもそも雨上がり決死隊の再結成をお茶の間がどれだけ待ち望んでいるのか
では、蛍原徹(53)とのコンビ、雨上がり決死隊の“再結成”のほうはあり得るのか? ある週刊誌の記者はこう語る。
「YouTuberとしてここまで儲かっている以上、宮迫さんがみずから吉本に頭を下げて戻るということはまずないでしょう。宮迫さんの本心としては、YouTuberとしてさらなる利益を出しつつ、吉本に『つらい思いをさせてすまんかったな』とでも言わせて吉本に帰還するような形が理想なのでしょう。しかしその場合、あり得る契約形態としてはエージェント契約しかないと思うのですが、極楽とんぼの加藤浩次さん(52)がそのエージェント契約を切られたというニュースも先日ありましたし、その線もなくなったと見たほうが自然。となると、吉本との手打ちが果たされない以上、雨上がり決死隊の再結成というのもまた、どう考えても困難ではないでしょうか。
一方、その相方である蛍原さんですが、宮迫さんについて何を聞かれても笑っているだけ。もうあのリアクションには視聴者は飽きてるはずなので(笑)、そろそろ蛍原さん自身が本当はどうしたいのか、語るべきでしょう。何も語らないまま仕事自体は順調にこなしているイメージですが、‟宮迫復帰問題“はそろそろ味がしなくなってきてる印象ですし、思わせぶりなあの笑顔はもう見たくないと思っている視聴者も多い。
コンビとしての幕引きをするにしろ再結成をするにしろ、テレビに出演し続けている以上、なにがしかの思いはちゃんと発信すべきでは。しかし、そもそも雨上がり決死隊の再結成をお茶の間がどれだけ待ち望んでいるのかといえば、かなり微妙だとは思うのですが……」
芸能界を震撼させた闇営業騒動からまもなく2年。いまだ着地点を見いだせていない雨上がり決死隊のふたりは、どのような落とし前をつけようとしているのか。そろそろオチをつけてほしいものである。
(文=藤原三星)