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ソニー生命、社員の詐取事件が相次ぐ…バミューダ諸島の子会社から170億円送金

文=編集部
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170億円を詐取したとして社員が逮捕されたソニー生命の公式サイト

 海外の子会社から不正送金し、約170億円をだまし取ったとして、警視庁捜査2課が詐欺容疑でソニー生命社員の男(32)を逮捕した。逮捕を受け、ソニー生命は1日、「弊社社員の逮捕について」と題するプレスリリースを発表した。

 同社は8月に不正送金があったと公表している。今回のプレスリリースでは、不正送金の舞台となった海外の子会社を英国領バミューダ諸島に所在する「SA Reinsurance Ltd.」と明らかにし、謝罪。同社員に関しては、「捜査当局の捜査と社内調査の結果を踏まえ、厳正に対処する方針」とした。プレスリリースの原文は以下の通り。

<このたび、弊社社員が2021年11月29日付で詐欺罪の容疑で警視庁に逮捕されました。

 本年8月4日付ニュースリリースでご案内のとおり、弊社では、本年5月、弊社の海外連結子会社であるSA Reinsurance Ltd.において、同社名義の銀行口座から同社が承認していない約170億円の送金が行われたことを確認いたしました。その後、速やかに当該送金の事実を監督当局および捜査当局に報告・相談するとともに、対策本部を設置し、捜査当局との連携等により、全容解明と資金回収に取り組んでまいりました。

 弊社社員の逮捕という事態になりましたことについては、弊社として重く受け止めており、日頃より弊社に信頼をお寄せいただいているお客さまおよび関係者の皆さまに、多大なるご心配をおかけしますことを、深くお詫び申しあげます。

 本件に関して、お客さまにご加入いただいている保険契約等への影響はございません。

 また、弊社では対策本部を立ち上げ、再発防止策の検討を進めておりますが、今回のような不正行為を二度と発生させないように、役職員のコンプライアンス意識の更なる向上と子会社管理体制の一層の強化に努めるとともに、引き続き捜査には全面的に協力してまいります。

 なお、逮捕された社員につきましては、捜査当局の捜査と社内調査の結果を踏まえ、厳正に対処する方針です。>

SA Reinsuranceは今年9月末に清算

 今回の不正送金の舞台となったSA Reinsurance Ltd.は再保険業を主たる業務とするソニー生命の100%連結子会社。2009年10月29日設立されたが、昨年12月17日のソニー生命の取締役会で、今年9月末までに解散及び清算することを決定していた。(参考:「ソニー生命保険株式会社とソニーライフ・ウィズ生命保険株式会社の合併、ならびに SA Reinsurance Ltd.の解散及び清算に関するお知らせ」)

 新聞社元経済部記者は次のように語った。

「英領バミューダ諸島はタックスヘイブン(租税回避地)の一角を成すことで知られます。おそらく、SA Reinsurance の清算直前というタイミングを見計らって詐取しようとしたのではないでしょうか。同社では2017年に高松支社の元社員が、顧客計6人から総額1億3521万円を詐取していた事件が発覚し、以降、社内のコンプライアンスを強化していました。なぜこのようなことが可能だったのか。この巨額資金がどこに送金されていたのかも含めて、今後の捜査に注目しています」

(文=編集部)

 

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