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スシロー、「独島海老寿司」提供が物議…韓国教授、独島宣伝に一役買ったと皮肉

文=Business Journal編集部
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香港のスシロー店舗
香港のスシロー店舗(「Wikipedia」より)

 回転寿司チェーン大手のスシローが、また炎上している。中央日報が4月25日、スシローの香港支店で「独島(トクド)海老(Dokdo Shrimp)すし」を販売していたと報じ、物議を醸しているのだ。

 きっかけは韓国の大学教授が自身のフェイスブックで「最近スシローのある香港支店で、今月のおすすめで独島海老すしが販売された」と発信。続けて、「香港で独島海老すしを作って販売したことは独島の広報を助けたようなもの」「日本企業で『竹島』ではなく『独島』を使うことは本当に容易ではないのに良い先例として残るだろう」として、日本企業であるスシローが独島宣伝に一役買ったと皮肉った。

 独島とは、本来日本固有の領土である竹島(島根県)のことで、韓国は自国の領土であると主張して、現在は実行支配している。外務省のHPでも次のように記載している。

「竹島は、歴史的事実に照らしても、かつ国際法上も明らかに日本固有の領土です」

「韓国による竹島の占拠は、国際法上何ら根拠がないまま行われている不法占拠であり、韓国がこのような不法占拠に基づいて竹島に対して行ういかなる措置も法的な正当性を有するものではありません」

 さらに、「独島海老」との名称も、専門家は日本海全域で広く取れる「トヤマエビ」であると指摘している。2017年にドナルド・トランプ米大統領が訪韓した際、韓国側が「独島海老」をふるまい、富山県の関係者が批判の声をあげた経緯がある。トヤマエビは富山湾で最初にとれたことから命名されたが、韓国は独島海老としてブランド化を狙っているのだ。

 そこでBusiness Journal編集部は、そんないわくつきの「独島海老」という呼称を用いた商品を提供したことについて、運営会社であるFOOD&LIFE COMPANIES広報に話を聞いた。

――香港の店舗で「独島海老寿司」という商品が提供されたと報じられていますが、事実でしょうか。

担当者「『鬼海老寿司』という名称の商品を提供する際に、英訳で『Dokdo Shrimp』と表記していたのは事実です」

――日本の領土である「竹島」を、「独島」という韓国の表現を用いることで批判の声が多くあがっています。

担当者「どのような経緯で独島という表記をすることになったのか、現在調査中です」

――さらに、専門家から独島海老はトヤマエビと酷似しており、韓国がトヤマエビを自国のブランドとしようとしているのではないかとの指摘もあります。

担当者「それは知りませんでした」

――香港の支店での商品と報じられていますが、本社も「Dokdo Shrimp」と表記して提供することを了承していたのでしょうか。

担当者「それも現在確認中です。鬼海老をDokdo Shrimpとして提供し、中央日報で報じられたという事実は把握していますが、ほかのことは現状では調査をしている最中です。申し訳ございません」

 スシローは昨年以降、ネット上で話題になることが多い。それも、良い話題はほとんどない。「おとり広告」で景品表示法違反として措置命令を受けたほか、キャンペーンの期間を表示しない広告を掲示してトラブルが発生したり、「ビール半額」を謳いながら開店直後でも品切れ状態だった、などといった不祥事が相次ぎ、客足が遠のいた。

 今年に入ると、1月に高校生が醤油ボトルや湯飲みを舐め回す動画が拡散したほか、レーンを流れる寿司に消毒液を噴霧する動画など、さまざまな迷惑行為・犯罪行為の舞台となり、大きな被害を受けた。

 4月に入ってからも、画像生成AIが作成した画像を公式Twitterで連続投稿し、著作権侵害の可能性があるとして物議を醸した。

 スシローには、消費者のイメージアップにつながるような明るい話題を提供してもらいたいところだ。

(文=Business Journal編集部)

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