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あの大手スーパー創業者は、幻の巨大潜水艦の乗組員だった!戦後闇市の干し柿売りから成功

文=編集部
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 14年4月の消費増税後、衣料品や住居関連品は前年を下回ったが、主力の食料品部門が伸びた。大手スーパーイオンがPB(プライベートブランド)商品「トップバリュ」を強化したのとは対照的にイズミは、PB比率を抑制し、地場産品を中心に据えた。なかでも高級和牛などの精肉や手づくり惣菜はイズミの人気コーナーで、シニア層に支持されている。

 16年2月期の売上高は前期比11.8%増の6482億円、営業利益は9.8%増の333億円と、それぞれ過去最高を更新するという強気の目標を掲げている。稼ぎ頭であるゆめタウンを広島県廿日市市、佐賀市、福岡県筑後市に新規出店するほか、熊本県菊陽町、山口市、福岡県久留米市の既存店舗を増床する。

中国・九州地区のスーパー業界再編

 イズミは全国的な知名度は低いが、九州・山口地区ではイオンと並ぶ一大勢力で、「イオンモール」とゆめタウンが競い合う。同地区のスーパー業界はイオンとイズミを軸に、地場スーパーの合従連衡が進む。

 イズミは14年7月、熊本市の広栄を完全子会社にしたほか、15年2月に北九州市を中心に展開するスーパー大栄を連結子会社にした。今後も中国・九州の地場スーパーのM&A(合併・買収)を進め、売上高1兆円を目指す。

 そんな同地区の業界再編に、セブン&アイ・ホールディングスが割って入ろうとしている。セブン&アイは手薄な西日本地区を強化するため14年1月、岡山の天満屋ストアと資本提携し、岡山・広島進出の足がかりを得た。15年3月、大阪のスーパー、万代とも業務提携した。

 そして今年4月、セブン&アイ傘下の総合スーパー、イトーヨーカ堂が福岡市東区の九州大学箱崎キャンパス跡地に出店する計画があると報じられた。同じくセブン&アイ傘下のコンビニエンスストア、セブン-イレブンは九州に展開しているが、イトーヨーカ堂の出店は広島までで止まっている。

 この報道が現実のものとなれば、イトーヨーカ堂にとって九州初出店となるが、「イズミと提携して九州に進出するのではないか」(業界筋)とも取り沙汰されている。

 独立を堅持してきたイズミがセブン&アイと手を組むかどうかに、関心が集まる。
(文=編集部)

BusinessJournal編集部

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