新型コロナウイルスの陰に隠れてはいるが、花粉症の人にとっては、まだ油断できない日々が続く。日本気象協会の発表によると、今シーズンは例年と比べて総飛散量が少ないようだが、スギ花粉が飛散を終えつつある一方で、ヒノキ花粉は4月いっぱいは断続的に飛散する見通しだという(東京都の場合)。
まだ花粉症対策が必要な時期が続きそうだが、コロナの影響でマスクが空前の品薄になったことで困窮している人も少なくないだろう。そこで今回は「ゾゾタウン」で購入できる花粉対策グッズの中から、コストパフォーマンスが悪いものを紹介する。価格が高くても、納得感があれば購入を検討してもいいかもしれないが……(価格は税込み)。
BALMUDA/THE PUREΩ/5万7200円
オシャレ家電ブランドの「BALMUDA(バルミューダ)」から発売されている空気清浄機の新モデル「THE PURE」は、部屋中の空気を循環させながら0.3μmの微粒子を99.97%キャッチ。活性炭フィルターが気になるニオイを素早く除去し、清潔な空間を保ってくれる。バルミューダらしい、シンプルでインテリア性に優れたデザインも特徴だ。
しかし、不動の人気を誇るシャープの空気清浄機が2万円前後であることを考慮すると、少し強気な価格設定ではないだろうか。
花粉キャッチレースカーテン 幅100cm×丈198cm/4950円
部屋を明るくする採光機能、透けにくい遮像効果、UVカット、という3つの特徴に加え、花粉をキャッチする特殊繊維エフコットを使用した帝人の高機能レースカーテン。花粉をキャッチして室内への侵入を防いでくれるほか、UVカット率86%以上なので、夏の暑い日差しにも対応できる。
しかし、同サイズの遮光カーテンの平均価格は2000円以下なので、やや割高な印象だ。
ヴァーチャレックス STANSTED/4万8400円
花粉予防・防止機能を装備したスプリングアウター。空気清浄器のフィルターにも使用されている加工を施したポリエステル素材を使用し、コートに付着した花粉アレルゲンの働きを抑制してくれるという。しかし、コートに花粉予防機能があったとしても、顔まで覆うわけではないので、実際にはそれほど効果がないようにも思える。
アウターについた花粉は、部屋に入る前に手で全体を払ったり、ブラッシングしたりすれば除去できるので、この機能分の予算をマスクやゴーグルなどに振り分けたほうが良さそうだ。
エムール ゼロ/防ダニ布団用カバー3点セット/セミダブル/5990円
花粉症対策といえばマスクやメガネで口や鼻をガードするのが一般的だが、静電気の発生が花粉やウイルスを寄せつけやすくすることは、意外と知られていない。この布団は帯電防止仕様で静電気が起こりにくく、花粉がつきにくい効果があるという。
アマゾンなどでは同様の商品が2000円から購入できることを考えると割高だが、静電気の抑止効果を実感できるのであれば、いいのかもしれない。
ハイドロ銀チタンボタニカルバスタオル/3850円
「ハイドロ銀チタン」は、花粉・ハウスダストや汗のニオイの原因となる不衛生タンパク質を吸着して分解するというテクノロジー。このアフタヌーンティーの「ボタニカルバスタオル」はハイドロ銀チタンを使用し、花粉やカビ、ニオイを繊維上で分解してくれるという優れものだ。
繰り返し洗濯しても機能は低下しないというが、バスタオル自体が劣化を避けられないものなので、この価格ではコスパが悪いだろう。