借金1千万の素人女性がなぜ美容ローラー開発で売上百億の大富豪に?きっかけは占い師との出会い!
顔の上をコロコロと転がすだけで美容効果があるとして爆発的なヒットをした「ゲルマニウム美容ローラー」。歌手の故淡谷のり子が宣伝していたことを覚えている人も多いだろう。100億円を売り上げたモンスター商品は、たった一人の女性のアイデアから生まれた。
「100億円を稼いだ女性社長」と呼ばれたその女性、稲積早苗氏の成功の秘密を探っていこう。
稲積氏は、もともとビジネスに関心のない、普通の女性だったという。大学卒業後は、衆議院の事務局で働くことになる。
「肩書きは衆議院事務局の部長秘書でしたが、やっていた仕事は雑用係のようなものでした。そもそも縁故で入った仕事でしたし、特に何かをやりたいという気持ちもありませんでした。就職できるならどこでもよかったのです」(稲積氏)
30代になると、エステサロンの経営に乗り出す。好きな仕事として始めたが、思うように売り上げが伸びず、借金1000万円を抱えてしまった。
「今思うと、世間知らずで勢いだけで始めたのが原因でした。でも、『なんとかなる』という根拠のない自信だけがありました。必死に働けば1000万円くらい返せるだろうと考えていたので、私はいつも笑顔でした」(同)
人生を変える出会い
しかし、経営は上向くことなく、家賃を滞納してビルから追い出される寸前にまでなった。そこで見るに見かねた知人が稲積氏に占い師を紹介したのだが、これが稲積氏の人生を決定的に変えることになる。
「紹介された時には、『占いなんて胡散臭い。絶対に信じない』と思いました。『こんな大変な時に、なぜ占い師のところなんかに行かなくてはいけないのか』と心の中で思っていました。しかし、知人の強いすすめだったので、断れなくて会うことにしました」(同)
占い師は車いすに乗って現れた。交通事故に遭ったのだという。稲積氏は、「自分の事故も予見できないのに、私のことなんてわかるわけない」と、さらに占い師に不信感を抱いたが、出会った瞬間に占い師は想像もしなかった言葉を稲積氏に投げかけたのだ。
「占い師は私を見るなり『あなたは一財産築く!』と言ったのです。私はあっけにとられましたが、体の中に電流が流れたように反応しました。私の潜在意識が『これだ!』と反応していたのです」(同)