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「バーカウンターに、質草であるお酒を並べておしゃれにディスプレイしたり、ライブハウスのように楽器を並べたりと、新型の店舗が多数登場しています。ネットショップで質草を売る店も増えてきました」(同)
また、ひっそりとした営業からあえて脱却し、ショッピングモールなどに出店することで“入りやすさ”に特化した店もあるという。
こうした質屋のビジネスモデルと将来性に目をつけている企業はすでにいくつもあり、フランチャイズ化している店舗も多い。「新規参入が増えたぶん、これまで以上の営業努力が必要な時代になる」と新井氏は言う。
「かつては初期費用とやる気さえあれば儲かる商売でしたが、フランチャイズも増えてきた今は、そうもいきません。また、儲かる質屋は凄腕の目利きがいるのが常でしたが、それも今はAI(人工知能)で代用可能になってきています」(同)
すでに、スマートフォンで品物の写真を撮るだけで即座に鑑定・査定してくれる真贋鑑定AI『エントルピー』というソフトもリリースされており、ブランドバッグにおける査定の精度は95%以上だという。さらに開発が進めば、鑑定士不在の質屋も誕生するかもしれない。
「最近は外国人のお客も増えています。新しい客層をターゲットにした新基軸の事業など、質屋はこれからどんどん進化していくはずです」(同)
独自の商売スタイルを築き上げてきた質屋。時代に取り残されているのかと思いきや、意外な進化を遂げているようだ。今後の動向も注目に値しそうだ。
(文=島野美穂/清談社)
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