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ビリ店長を優秀店長に変える「リベンジ食事会」に潜入!躍進する高級メガネチェーンの異例の試み

文=山田稔/ジャーナリスト
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ビリ店長を優秀店長に変える「リベンジ食事会」に潜入!躍進する高級メガネチェーンの異例の試みの画像1和やかな雰囲気だった「リベンジ食事会」(画像は一部修正)

 消費マインドが冷え込んでいる。平成31年3月の消費動向調査の結果(消費者態度指数)を見ると、2月の41.5から1.0ポイント低下して40.5。6カ月連続で前月を下回った。小売業界はどこも大変である。3月の全国百貨店売上高は約5148億円で前年同月比0.1%増と2カ月連続のプラスとなったが、インバウンド(シェア6.5%)が14.9%増の大幅に伸びたことで、かろうじてプラスになったのが実情だ。

 消費低迷はメガネ業界も同じだ。かつては6000億円超といわれた市場規模が、現在は4000億円台に落ち込んでいると指摘されている。少子高齢化・人口減による国内市場の縮小、デフレの進行に伴う価格破壊の影響を受けた。

「近年のメガネ市場はJINS(ジンズ)やZoff(ゾフ)など、自社で企画・製造・販売を手掛ける製造小売業型のメガネ専門店が、低価格路線で売り上げを伸ばした。最近は中国やシンガポールなど、海外に店舗網を増やす動きも見られる。価格破壊が一段落した状況のなかで、今後はシニア向け遠近両用レンズ、青色光、UVカットなどの機能性アップレンズ、国産の高級・高品質フレームなどが主戦場になる」(業界関係者)

 数年前から「メガネセット7000円」といったロープライス路線が一般化しているが、そうした動きと一線を画している小売り大手もある。ビジョンメガネもその1社だ。同社はオーダーメードを主力とし、形状記憶合金フレーム、宇宙船の部品にも使われている特殊素材「ウルテム」を使用したフレーム、世界ブランドとなった鯖江のメーカーのフレームなど多彩なラインアップを揃え、全国に108店舗を展開している。

 ビジョンメガネがこの春から、全国各地の店舗のなかから販売目標達成率が低い店舗の“ビリ店長”を本社に呼び、CEO(最高経営責任者)、社長を交えた「リベンジ食事会」を始めた。どんな会なのか。それを取材した。

1500円の予算で店長たちが買い揃えた各地の名産

ビリ店長を優秀店長に変える「リベンジ食事会」に潜入!躍進する高級メガネチェーンの異例の試みの画像2食材は全国各地の名産

 4月17日午後6時を過ぎたころから、ビジョンメガネ本社の会議室に店長たちが続々と集まってきた。今回のメンバーは関東から九州まで、全部で13人。年代は20代から40代までとさまざまだ。女性も数人いる。どんな展開が待ち受けているのか。不安と緊張からだろうか。皆、表情は硬い。

 7時になり「リベンジ食事会」がスタート。「リベンジを心に誓って、大いに楽しんでください」という日高崇介代表取締役CEOのあいさつ、乾杯に続き、13人の店長がそれぞれ持ち寄った食材を紹介しながら、なぜこれを選んだのか、その意図をプレゼンした。

 この日集まった食材は、千葉の「味噌ピー」、大阪の「コロッケ」、兵庫の「穴子寿司」、横浜の「シウマイ」、九州の「ちんぴら」(珍比羅=練り製品)などで、ご当地の名産がずらり揃った。

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