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北川景子、NHKで放送禁止用語を連発…民放テレビでも使用NGな意外な用語が多数

文=Business Journal編集部、協力=氏家夏彦/メディア・コンサルタント
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NHK番組『平野レミの早わざレシピ2023早春』のHPより

 女優の北川景子が23日放送のNHK番組『平野レミの早わざレシピ2023早春』に出演。NHKでは放送が禁止されている用語を連発するなど自由奔放ぶりを見せ、話題を呼んでいるが、NHKに限らず民放テレビ局の番組でも実は放送が禁止されている用語や表現が意外に多いようだ――。

 この日、生放送の『早わざレシピ』はスタート当初からハプニングの連続だった。番組冒頭、料理愛好家・平野レミと雑談に興じていた北川は放送が始まったことに気が付かない様子で、スタッフから「お願いします」と声をかけられると、北川は「始まってますか?」「おはようございます。北川景子です。今日はレミさんの早わざレシピ、ごちそうになりに来ました。レミさーん」とカメラに向かって語りかけ、スタジオ内の笑いを呼んだ。その後も平野は「景子ちゃん、おはよう。『DAIGOちゃんと良い夫婦よねえ。顔はちっちゃいし』と(北川と)話してたのよ」「大河ドラマでさ、お市で大人気でしょ? がんばってくださいね。今日は生レミと生景子ちゃんでやっていきます」などと、放送が始まっているにもかかわらず話し続け、共演する中山秀征から「本番始まってるんだから、しっかりしてくださいよ! 世間話はやめてくださいね」とたしなめられていた。

 その後、調理コーナーに進むと、最初のレシピ「O1O1C」をつくる場面で、北川は「『黒の包丁』使ってますよ」「『レミパン』も使わせていただいてます」と口にし、平野が監修する「黒の包丁」「レミパン」を使っていることを告白。平野は「『黒の包丁』って言ってくれた!」と喜ぶ様子をみせたが、NHK番組では基本的に固有の商品名を出すことは禁止されているため、NHKアナウンサーの原大策は「特定の商品名はお控えいただけるとありがたいです。NHKなんで」とやんわりと指摘。その後も北川は「『レミパンミニ』と『ワイド』も使っています。何から何まで使っています」などと平野監修の商品の名前を連発。原アナは穏やかな口調で「そろそろ商品の話はそれくらいにしておいて……」とたしなめるが、北川は「(レミパンは)フタが立つんですよね」と商品の特徴を「宣伝」したため、原アナは口に指を立てて「シーッ」という仕草をみせていた。

 平野は「私、何も言ってないからね。NHKはそういう話をしないでくださいと言ったけど、景子ちゃん、全部言っちゃったからね」とご満悦の表情を浮かべたが、ネット上ではNHK特有の禁止ルールがあったことに驚きの声も広まっている。

民放のほうが規制が厳しいことも

 実はNHKに限らず民放テレビ局の番組でも、使用禁止の用語は少なくないという。元TBS経営企画局長でメディア・コンサルタントの氏家夏彦氏はいう。

「私のように古くからテレビ業界にいた人間にとっては、NHKではバラエティー番組などで商品名や会社名は出さないことは常識なので、SNSなどで驚きの声が上がっていることのほうが驚きです。今回の番組は冒頭から、放送が始まっていることに北川さんも平野さんも気づかず内輪話をしているところからスタートするという破天荒な始まり方でしたし、番組進行も自由奔放な印象で、北川さんや平野さんの親しみやすさが感じられました。そのようななかでの商品名『レミパン』という発言が飛び出しましたが、NHKアナも慌てて制止するのではなく、やんわりとお願いする程度で好感が持てました。

 しかし以前はNHKは商品名などに関しては非常に厳しく、山口百恵さんが歌番組で『プレイバックpart2』を歌った時、『真紅なポルシェ』を『真紅なクルマ』と歌詞を換えて歌ったのは有名な話です。もっともその年の『NHK紅白歌合戦』では『ポルシェ』と歌って、NHKも英断したなぁとむしろ民放などテレビ業界のほうがびっくりしました。その後、NHKは徐々に規制を緩くしていき、今ではニュースや情報番組でも必要があれば商品名や企業名を出すようになっています。

 むしろ民放のほうが規制が厳しいこともあります。番組の提供スポンサーと競合する企業の商品名を出すのは御法度で、発言NGは当たり前。映り込んでしまった飲料のボトルにぼかしをかけたりすることはよくあります。今回の番組で感じるのは、NHKも緩くなったなぁという印象です。もっとも、NHKは巨大な組織で、なかには頭の堅い人もいるでしょうから、『けしからん!』と怒っているエラい人もいるかもしれませんが」

 また、テレビ局関係者はいう。

「以前から差別用語やわいせつな表現は当然NGだが、私たちが普段日常で使ってしまっている用語のなかにも、実はテレビでは流せないというものも少なくない。どの局もポリシーを定めて局員には教育していると思うが、最近だとジェンダーに関する表現などは線引きが難しく、局員ですらOKだと思って使った表現が批判を浴びて炎上するケースもまれにある。

 また、生放送でタレントがNGだと認識せずにその用語を発してしまったり、最近の事例だとフジテレビ系のバラエティー番組『ぽかぽか』(フジテレビ系)の生放送中にハライチの岩井勇気が、広域強盗事件の容疑者が逮捕されたという真面目なニュース速報を受け『あのルフィ逮捕されました!』とふざけた様子をみせ問題となるなど、用語そのものというより流れのなかでみせた行為が放送倫理的にNGだったというケースもある。すべてが明文化されて全出演者に徹底されているわけではないので、トラブルが起こるたびに局が謝罪するという展開が繰り返される」

(文=Business Journal編集部、協力=氏家夏彦/メディア・コンサルタント)

氏家夏彦/メディアコーディネーター

氏家夏彦/メディアコーディネーター

TBS経営企画局長、TBSコンテンツ事業局長、TBSメディア総合研究所社長、TBSトライメディア社長、TBSディグネット社長を歴任後、メディアコーディネーターとして放送批評懇談会GALAC編集委員を経て事業委員会委員。NewsPicksプロピッカー。マスメディア評論家第一人者。

Twitter:@@natsu30

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