ポジティブ視点の考察で企業活動を応援、企業とともに歩む「共創型メディア」/Business Journal
某自動車メーカー向けパワー半導体、実際に製造しているのは…
半導体で三菱・東芝に攻勢かけるロームにくすぶる疑念
「ローマンティック」とは、毎年ロームがつくっている、京都の神社仏閣などを紹介する冊子の名称で、取引先やマスコミに送付している。冊子をめくると、タレントのような女性が十数人登場するが、実はこれが同社の従業員。蛇足ながら、関係者の間では「悪趣味。田舎の企業がやりそうなこと」との声がしきりだ。この冊子以外でも、美人女性従業員数十人の顔写真を印刷したクリアファイルを作成するなど、「完全に顔で社員を選んでいるのでは」と勘ぐる声も聞こえてくる。グローバル企業への転身の一番の障壁は、意外にも「悪趣味」とささやかれるこんなところに潜んでいるのかもしれない。
海外との取引を拡大して、最先端技術の部品を売り込む路線を明確にした今、ロームがグローバル部品企業への道のりをしっかりと歩み始めたのは確かである。事業環境は厳しいが、本当にこの道を歩み続けられるのかどうか。かつては日本の星とも目されただけに、注目度は高いと言っても差し支えなかろう。
(文=江田晃一/経済ジャーナリスト)
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