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国際線の旅客キロでも5月に初めてANAがJALを抜いた。上半期の累計では、JALが3.8%増の174億旅客キロ。対するANAは14.7%増の161億旅客キロと大きく伸ばした。ANAは羽田の国際便増便で全体の飛行距離が伸びたことが貢献した。年間を通すと旅客数、座席キロ、旅客キロでANAがJALを逆転するのは確実とみられている。
こうした力関係の変化と軌を一にするように、政府専用機の整備はJALからANAに交代する。ANAは悲願としてきたナショナル・フラッグ・キャリアの座を手に入れることになる。時の政権の意向が勢力図を大きく左右するという、航空業界の特性が色濃く反映された格好となった。
安倍政権に追い詰められたJALの反撃はあるのか。「JALの強みは政府専用機の整備ノウハウを持っていることだ。トラブルの対処法を知り尽くしている。今後、ANAがミスでも犯せば、それを巻き返しの材料につなげる」(業界関係者)との見方もあるが、安倍政権が続く間は厳しい戦いを強いられることになる。
(文=編集部)
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