1963年の設立から50年以上たち年間連結売上高1兆円を超えた今も「イケイケの新興企業」というイメージが強く、数多くの社員が30代で中途退職し、起業をはじめとして広い分野で活躍する「人材輩出企業」だと捉えられている。そして10月16日には東京証券取引所1部に上場するが、上場時の時価総額は1兆6000億円を超えるという試算もある。
そんなまさに勢いに乗る同社だが、「常に積極的に新たな価値を提供している」「優秀な人材が多い」という世間が抱く同社へのイメージは「幻想」だと異論を唱えるのが、同社OBで評論家・コラムニストの常見陽平氏だ。
今回は9月に『リクルートという幻想』(中央公論新社)を上梓した常見氏に、
「同社の陥っている時代錯誤とは?」
「同社の“社格”は、なぜ上がらない?」
「同社が人材輩出企業である、というのは本当か?」
「経歴を誇張し、セルフ・ブランディングにいそしむ同社OB・OG」
「同社現役社員、OB・OGの等身大の姿とは?」
などについて聞いた。
――本書を発売して、リクルート関係者から何か反応はありましたか?