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この流れを象徴する大きな出来事が昨年重なった。まず7月28日にそごう前会長だった水島廣雄氏が亡くなった。一度は「地域一番の巨艦店主義」でそごうを日本最大のデパートに育て上げた経営者だが、そごうは2000年に民事再生法を申請し、事実上の経営破綻に追い込まれる。水島氏は翌年、強制執行妨害容疑で逮捕され、06年には有罪判決が確定した。水島氏の逝去と共に、デパート時代は終息したともいえる。
昨年12月26日には、ダイエーの上場が廃止された。半世紀以上日本の小売業界を牽引してきたダイエーは、支援を受けてきたイオンの完全子会社となった。18年にはダイエーのブランド、屋号そのものが消滅する予定だ。GMSで最大のプレイヤーだったダイエーが倒産し消滅していくわけだが、実は吸収したイオン自身も同じ業態なので、その将来が万全というわけではない。GMSという業態の未来は暗い。
(文=山田修/経営コンサルタント、MBA経営代表取締役)
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