それにしても現代の医学はすごい。処方された目薬やアレルギーを抑える飲み薬で、これほどまでに症状が和らぐとは驚いた。そうとわかっていれば、もっと早く医者にかかっていた。かえすがえすもアホである。
さて、そんな花粉症の人々にとって、シーズンになると片時も手放せないのがティッシュペーパーだ。今回のギモンは、そのティッシュに関すること。ティッシュは正方形ではないのだ。縦と横で、大体10~20mmくらいの差がある。それは、なぜか。その微妙な長さの違いには、どのような理由があるのだろうか。
日本に伝来した時のサイズ?
だから直接、日本製紙クレシア様に聞いてみた。
「ティッシュを広げたときの寸法が正方形でないのは、なぜですか?」
担当者 ティッシュはもともと海外から来ていますし、機械の関係かと思うのですが、製品によっても違います。
–御社の商品だけではなく他社の商品も調べたのですが、どれも縦が200mm前後で、横は10~20mm長いくらいの差になっています。
(ここで確認のため約10分の保留)
担当者 いま確認しましたところ、もともと「フェイシャルティシュー」として日本に入ってきており、顔を覆えるサイズで少し横長な形に決まったようです。
–海外から入って来た時点で少し横長で、それが今でも続いているということですか?
担当者 はい。そのままということです。
–では、製品によってサイズがバラバラなのはどうしてですか?
担当者 それは機械や原材料の使用量などが違っていることから、サイズに違いが生じています。製品ごとに製造する機械が違うので、同一製品は同サイズになりますが、製品ごとにサイズは微妙に変わってくると思います。
–ありがとうございました。
昨今は原料になる海外のパルプの高騰で、少しずつ小さくなる傾向にあるそうだ。これから付き合っていく花粉症のためにも、大きくなるのはいいが、小さくなるのは実に困る。
またズルズル垂れてくる鼻水をかみながら、ティッシュの大きさについて切実に考えてみた今回のギモンであった。あー、また花粉症のクスリ飲まなければ……。
(文=鮫肌文殊/放送作家)
<近況>
この春に新しく開局するCS放送で始まる新番組を2本担当することとなった。ひとつは『プロ野菜ニュース』。なんと日本初の野菜農家のためだけの情報バラエティである(笑)。今の地上波では絶対にできないニッチな内容で迫ります。詳しくは次回の近況欄にて。お楽しみに!