ヤフー、新社長に宮坂学氏 – 井上社長は6月退任 – CNET Japan(3月1日)
ちょっと前の記事なのですが、ヤフーが今、次から次へと大きい提携をしているんです。つい先日もアスクルにも出資しましたよね。ヤフーは現在、時価総額1兆5000億円。おそらく今まで、時価総額1兆5000億円の日本企業で、社長43歳、副社長38歳という超若手の経営者はいなかったと思います。さらに、私の知人はシリウステクノロジーズという会社を創業して、ヤフーに売却してそのまま同社に入社しました。その彼が、今回の人事で最年少本部長になりました。30歳で本部長です。
今回の人事を見ていると、これまでの日本の大企業の若返りというのは、どうなんだろう? というレベルに見えてしまいます。「67歳から62歳になって若返りを図った」というような話をよく耳にしますが、スケールが全然違う。しかも、新体制になって本部長に30歳を抜擢して、「爆速」といってものすごいスピード感をもって経営しています。私と同世代だしネット系の仲間なので、すごく刺激になるし、尊敬できる。今後ヤフーの動きにも注目したいなと思います。
<日産>ゴーン社長の役員報酬9億8700万円 – 毎日新聞 6月26日
この問題には、2つの視点が必要だと思います。日本は、プロ経営者が生み出す価値に対する評価が低すぎるし、欧米はCEOを神格化しすぎて、その人の価値を過大評価している。その中間くらいが、個人的には最適だと思います。でも現実問題として、世界には経営者の市場というものがあるんです。その中で、いい経営者は取り合いになっているんですよ。これは、スポーツ選手に例えるとよくわかります。ダルビッシュ選手や香川選手も、高額の年俸で海外のチームに移籍しました。でも、彼らに対し「そんなにお金をもらうのはけしからん」とは誰も言わない。
これとまったく同じです。他の会社が10億円出すから、ゴーンさん取られちゃったという事態になれば、これは日産にとっては大きな痛手かもしれません。日産の売上規模から想定すれば、「10億円以上取り返してくれればいい」という発想もあるはずです。
ただ個人的には、日本の立派な経営者は、みんな1億円より低い年収でいい仕事をしているわけです。自分自身も経営者の一人として、皮膚感覚として体感しているのは、私がどれだけ頑張っても、社員が頑張らなくてはうまくいくわけがない。だからその分配のあり方として、欧米的なCEOを神格化するような考え方、高額な年俸はフェアではないようにも感じますね。