阿部寛が主演を務める連続ドラマ『まだ結婚できない男』(フジテレビ系)の第1話が10月8日に放送され、平均視聴率11.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録した。
同ドラマは、2006年に阿部の主演で放送された『結婚できない男』(同)の続編となっている。皮肉っぽくて独善的な主人公・桑野信介(阿部)は、周囲と衝突しながら独身生活を謳歌する一方で、ふと不安になることも……。しかし、前作で出会った早坂夏美(夏川結衣)とはゴールインに至らなかったようで、あれから13年経ち、53歳となった桑野は相変わらず“お一人様”を満喫しつつ、偏屈さには一層磨きがかかった。ちなみに脚本は、前作に引き続き尾崎将也氏が担当。主題歌は、以前のEvery Little Thing『スイミー』から、今作では持田香織がセルフカバーした『まだスイミー』を採用している。
そんな『まだ結婚できない男』第1話では、有能な建築士として名を知られる桑野が、インターネット上での誹謗中傷に悩まされている様子が描かれた。桑野はたまたま通りかかった法律事務所に入り、弁護士の吉山まどか(吉田羊)に相談するが、ここでも偏屈な発言を連発。まどかに「敵をつくりやすい」と指摘されても意に介さず、後日、彼女の腕を確かめるために裁判の傍聴にも出向く……という内容だった。
前作から同ドラマのファンは多く、ネット上には「桑野さんおかえりー! 今作も楽しませてもらいます!」「阿部さんは“面倒くさい男”になりきるのがやっぱり上手い!」「13年も経ってるのに、桑野さんがそのまんまパワーアップした感じですごいなぁ」など、好意的な声が寄せられている。
前作では桑野には“日課”があり、女好きの建築家・金田裕之(高知東生)のホームページをチェックしては「お、金田更新してるな」とつぶやきながら、彼が書いた日記を読んでやっかむ……というお決まりのパターンが視聴者にウケていたのだが、16年に高知が覚醒剤と大麻所持で逮捕された影響か、今作には登場しない。
“金田不在”に関しては、やはりネット上でも「寂しい」「金田、そして高知はこのドラマに必要な存在だった」「少し期待してたんだけど、やっぱり金田は出せなかったか~」などとガッカリされている。しかし、制作サイドもそのあたりがわかっているようで、今回チラッと映り込んだ“桑野のデスクに置かれていた荷物”の差出人を確認すると、なんと金田の名前が……! これには「素敵な演出! ありがとうございます!」「なんかウルッときた」「この世界では金田さんも元気にやってるんだろうな、と感じられて嬉しい」といった書き込みが続出していた。