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『グランメゾン東京』悪条件下で驚異的高視聴率…20%超え&『ドクターX』超えの勢い

文=美神サチコ/コラムニスト
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『グランメゾン東京』公式サイトより

 元SMAP・木村拓哉の“令和最初の連続ドラマ主演作品”となった『グランメゾン東京』(TBS系)が10月20日に放送を開始し、初回平均視聴率12.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録した。

 同ドラマは、フランス・パリに構えていたレストラン店「エスコフィユ」でミシュランの二つ星を獲得するも、ある事件によって表舞台から姿を消した主人公・尾花夏樹(木村)が、絶対味覚の持ち主・早見倫子(鈴木京香)と出会い、また「エスコフィユ」の共同経営者だった京野陸太郎(沢村一樹)などと再会し、東京での三つ星を目指して「グランメゾン東京」をオープンさせるという“大人の青春”物語。

 第1話では、フランスの三ツ星レストラン「ランブロワジー」の面接を受けに来た倫子が、かつて同店で働いていた尾花と出会う。面接に落ち、さらには尾花の料理を食べて自信をなくし、夢を諦めようとする倫子だったが、尾花から一緒に店をつくることを提案される。その後、2人で日本に帰国し、東京の有名店「gaku」を訪れると、そこでギャルソンをしていたのが京野で……という内容だった。

 まずは数字面をみてみよう。今秋の民放ゴールデン・プライムタイムでスタートした新ドラマの初回視聴率を見ると、米倉涼子が主演を務める『ドクターX~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)第6シリーズが20.3%で首位、次いでディーン・フジオカ主演の『シャーロック』(フジテレビ系)が12.8%をマーク。木村の『グランメゾン東京』は惜しくも3位となっているものの、とりあえず2ケタ発進ということで“好スタート”といえるだろう。

 だが、『グランメゾン東京』が放送されるTBS系「日曜劇場」枠では、前クールに大泉洋主演の『ノーサイド・ゲーム』を放送しており、こちらは初回13.5%を記録。同枠で過去に人気を博した『半沢直樹』や『下町ロケット』などと同様に小説家・池井戸潤氏の小説を実写化した『ノーサイド・ゲーム』だが、一部では“木村主演の『グランメゾン東京』に制作費をかけるため、『ノーサイド・ゲーム』は予算を削られた”との報道もあった。たしかに『グランメゾン東京』は、パリの三つ星レストランでロケを行っていたりと、何かと“大掛かりな作品”である。そう考えると、初回12%台は物足りなく、“低予算作品”といわれていた『ノーサイド・ゲーム』初回を超えられなかったことも残念だ。

 ちなみに、木村が2018年1月期に主演を務めた『BG~身辺警護人~』(テレビ朝日系)は、初回15.7%の高視聴率スタートだった。また、『グランメゾン東京』と同じTBS系「日曜劇場」枠で、17年1月期に主演した『A LIFE~愛しき人~』も14.2%を記録していただけに、局サイドもひそかに落胆しているかもしれない。ただ、同局で『グランメゾン東京』開始前に生中継されていたプロ野球日本シリーズ・巨人vs.ソフトバンクの第2戦が延長し、ドラマは50分遅れの放送となったことも踏まえると、“ギリギリセーフ”といえるだろうか……。

フランス語もキムタク口調?

 続いて、『グランメゾン東京』を視聴した人々の反応をみていこう。インターネット上では序盤から、やはり、

「またキムタクは似たような役をやってる……」

「いつものキムタクドラマ」

「演技もやっぱり“キムタクはキムタク”ってやつだね」

と、木村がドラマに出るたびに言われる文句がお決まりのごとく飛び交い、彼が劇中で披露したフランス語のセリフさえも「キムタク口調だ!」「日本語じゃなくても、キムタクっぽい“クセ”を感じる」などと指摘されていた。

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