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島田紳助が芸能界復帰?黒い交際で引退の“しゃべりの天才”YouTube電撃出演のワケ

文=藤原三星
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2020年1月13日にYouTube上に公開された動画より。正式タイトルは「【神回】misonoの為に!?島田紳助さんが特別に出演して下さいました…〜復帰ではありません〜前編【ヘキサゴン】」となっている。

 2011年8月に、暴力団との“黒い交際”を理由に芸能界を引退した島田紳助。以来8年半もの間、週刊誌の突撃インタビューなどにまれに応えることはあっても、みずからメディアに出ることはほとんどなかった彼。ところがこの1月13日、タレントmisonoのYouTubeチャンネル『misonoチャンネル』に突如として出演、アップロードされた動画は「前編」と銘打たれており、今後、後編の公開もひかえているものと思われる。

 スポーツ紙やネットメディアは“しゃべくりの天才”の帰還を大きく取り上げているが、果たして紳助氏の真意やいかに? ある放送作家は次のように分析する。

「紳助さんはことの経緯を、misonoや山田親太朗と飲んでいたら『ユーチューブ撮ろうや』という話になった……と動画内で語っていましたが、彼はそんなノリだけでこんなことはやらないはず。彼が最も言いたかったのは、木下優樹菜とフジモンさん(藤本敏史)が離婚したことに対するエールでしょうね。『ヘキサゴン』(『クイズ!ヘキサゴンII』)出演を契機に出会い、結婚までこぎつけたふたりですが、紳助さんがふたりの仲を取り持ったというのは有名な話。“ヘキサゴンメンバー”ではほかにも矢口真里やスザンヌなど離婚した者がいるため、『不幸率8割ぐらいや』とネタにしつつも、かつての共演者にエールを送るという意味合いが強かったんだと思います。

 しかし、彼のしゃべくりはまだ衰えてないというか、ヘキサゴンメンバーの不幸な現状をイジりつつも、しっかりと笑いに変えていくところはさすが。8年半のブランクをまったく感じさせないトークは、お見事としかいいようがなかったですね」

島田紳助が“素人ユーチューバー”に?

 引退後、「週刊文春」(文藝春秋)の直撃インタビューに答えたり、最近でも闇営業問題に際して「週刊文春デジタル」にて「“芸人プロテスト構想”を吉本興業側に提案していた」ことを明らかにするなど、散発的にメディアに出演し、かつてのご意見番ぶりを見せつけることもあるが……。

「引退して悠々自適なセカンドライフを送っているように見えても、やはり“古巣”のことが気がかりで、どうしても意見を言いたくなってしまうんでしょうね。闇営業問題の際には宮迫さんとの仲の良さをアピールし、『絶対にやめんな。引退したらあかん。偉くなってからもっぺん喧嘩せい』と励ましたことまで明らかにしていましたが、思ってたより世間には広まらなかった印象があり、やはり『紳助さんは過去の人』という印象はぬぐえません。

 今回、引退して8年半たって初めて紳助さんの肉声を聞けたわけですけど、今回のほうが圧倒的に訴求力があった。それはご本人も気づくでしょうから、今後も動画出演は続けていきそうですし、なんならご本人が主宰する可能性もありますよね。紳助さんのしゃべりを聞きたい人がいまだに多いのは事実。最強の“素人ユーチューバー”が誕生するというのも、あり得るかもしれませんね」(同)

紳助からの“直撃電話”に戦々恐々

 とはいえ、「芸能界復帰や吉本復帰はあり得ない」と断言するのは、ある芸能関係者だ。

「紳助さんが気まぐれにメディアに出るたびに、吉本首脳陣は頭を悩ませているといいます。反社との付き合いを徹底的に排除することで、吉本が深く関与している2025年の大阪万博へのスクラムを強化したいのに、“黒い交際”の急先鋒がたびたびひょこっと顔を出すわけですから。とはいえ、今の吉本興業に、紳助さんにそこまで強く意見できる人は誰もいない。引退してくれて、胸をなでおろしていたスタッフも多いはずですからね。

 それなのに、騒動が起こると直撃インタビューに答えるだけでなく、かつての後輩やスタッフに直接電話して意見をするということも多いそうです。正直、引退前に関係の深かった人はみな、紳助さんからの電話に戦々恐々としていますよ。

 紳助さんが引退して以降、彼が手がけた高視聴率番組『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)のMCを引き継いだ東野幸治宮迫博之後藤輝基らは飛躍的に露出を増やし、その後、冠番組を多数獲得することにつながりました。紳助さんの“遺伝子”を受け継ぐ芸人たちはすでに次のステージに移行して活躍している者も多く、吉本サイドからすると『そっとしておいてほしい』というのが正直なところだと思います」

 紳助氏が出演する「misonoチャンネル」の前編は、リリース後1日で300万回再生を超えた。果たして後編では何が語られるのか? 吉本首脳陣ならずとも、固唾をのんで待ち構えているところだ。

(文=藤原三星)

藤原三星

藤原三星

ドラマ評論家・コメンテーター・脚本家・コピーライターなど、エンタメ業界に潜伏すること15年。独自の人脈で半歩踏み込んだ芸能記事を中心に量産中。

Twitter:@samsungfujiwara

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