7月18日、突然報じられた人気俳優・三浦春馬の訃報。「自宅マンションには自殺をほのめかす遺書が見つかった」と報じられているが、公式にはまだ真相は明らかにされていない。
彼の死を悼む芸能関係者の多くは、メディアやSNSを通して追悼の意をコメント。共演者やスタッフから愛された俳優による突然の死は、芸能界だけでなく日本全体を悲しみで包み込んだ。ある芸能関係者は次のように言う。
「所属事務所のアミューズからは密葬を執り行ったことと、『親族への取材や憶測での記事掲載についてご遠慮くださいますよう切にお願い申し上げます』とのコメントが出されましたが、やはり『なぜ自ら死を選んだのか』の真相が気になってしまうのが正直なところではあります。
だって、人気映画シリーズ『コンフィデンスマンJP』の上映直前だったし、9月からオンエア予定だった連ドラ『おカネの切れ目が恋のはじまり』は第3話まで撮影してたし、12月にはミュージカル『The Illusionist-イリュージョニスト-』の開幕も控えていた。また、撮影がすでに終了した主演映画もありました。
誰よりも責任感が強くストイックな役者だった彼が、共演者やスタッフ、そして作品を楽しみにしていたファンの方々を悲しませてまでも生きることをやめたくなったのはなぜなのか。我々が知っている三浦春馬ならば、途中で人生を降りたいとは思わないように思うんですよ。本当に残念でなりません」
「自殺の真相」など誰にもわからないのではないか
7月22日発売の「週刊文春」では、彼の出自や母親との知られざる確執を報じているが……。これについて、あるスポーツ紙の記者は語る。
「自殺の真相がさも母親や義父との確執にあるとでもいいたそうな内容でしたが、よくよく読むと明確にそれが原因だと断言しているような記述はない。天下の文春とはいえ、死からまだ日が浅いなかでその原因を明確に書ききることは困難だったのでしょう。
そもそも、自殺の真相自体が存在しないのかもしれません。『仕事に悩んでいて、酒量が増えていた』という報道もありましたが、そんなの『よくあること』ともいえること。結局のところ周囲から見れば、仕事でもプライベートでも周りから愛されていた三浦さんに、そんな不審な点は見当たらなかったということではないでしょうか。たくさんの仕事を残し、衝動的に死を選んだ彼にとって、人には言えない何かがあったのだとは思いますが、もう真相を究明することなどしないほうがいいのかもしれませんね」
東出昌大の不倫騒動の際には擁護するようなコメントも
まだ30歳という年齢でこの世を去った三浦春馬。彼の死を惜しむ声はしばらく止みそうもない。
「三浦さんが『未来に残したい日本』をテーマに4年半にわたって47都道府県を訪問。その取材模様をつづった月刊誌『プラスアクト』の連載分を1冊にまとめた『日本製』は4月に発売されたばかりでしたが、彼の死後から値段が高騰しています。本来の価格は2400円ですが、品切れのため一時は中古価格が1万円以上の値段にも。それでも、Amazonの売れ筋ランキングで1位になっています。彼の20代の集大成のようなこういった作品が出たばかりなのに、なぜ自ら死を選んでしまったのか、なおのこと不思議でなりません。
また、映画『コンフィデンスマンJP』はオリジナルのドラマがそこまで高視聴率ではなかったのに、映画の第1作目で興収30億円を突破したという奇跡的な作品。その功労者は、映画版から出演して天才詐欺師役・ジェシーを演じた三浦さんだといっても過言ではないでしょう。東出さんが不倫騒動の余波で次作ではキャスティングしづらいため、『ジェシーをメインキャストにする』という案も浮上していたという話があるのですが、いまさら三浦さんの代役を立てる……というのも難しいでしょうね。そもそも東出さんの不倫報道のときに、彼を擁護するようなコメントをSNSでアップしたこともある三浦さん。東出さんの降板自体を彼は望まなかったとは思いますが、第3作の制作も確実視されていただけに、本当に残念です」(前出のスポーツ紙記者)
共演者の突然の死に際し残された東出昌大は、『彼のした選択を言い訳にして僕らが頑張らないっていうことを決めちゃったら、それこそ彼に対して申し訳が立たない』とコメント。そんないろんな思いをのせた『コンフィデンスマンJP プリンセス編』が、7月23日、予定通り公開された。今は三浦春馬という役者の最後の勇姿を胸に刻み、このコメディ作品の世界に浸りながら笑い飛ばすことこそが、のこされた我々一般人ができる彼へのせめてもの“供養”といえるのかもしれない。