またもや文春砲がジャニーズ帝国に命中、見事さく裂した。今回のターゲットは、ジャニーズ帝国の“長男”といわれる近藤真彦。5年にわたって不倫関係にある女性がおり、10月の“GoTo沖縄旅行”にまでその女性を伴っていたことが報じられたが、本人はこれを事実と認め、無期限の活動自粛を発表。
民放各局は“山P”こと山下智久の退所騒動は大きく報じる一方で、「マッチの不倫騒動は静観」という恒例の“忖度”を開始。芸能界のご意見番である松本人志は15日、自身がMCを務める『ワイドナショー』(フジテレビ系)において、「もっと平等に扱うべき」と異を唱えたが……。
ジャニーズ事務所との親交も深いあるスポーツ紙の記者は次のように語る。
「松本さんが口火を切ったことで、各局やっと今回の不倫騒動を取り上げ始めた状況です。松本さんも自身のツイッターで『ワイドショーが一斉に扱いだしたね。【おあずけ】タイム終了ですね』と上機嫌でコメント。さすが芸能界のご意見番です(笑)。
一方、松本さんの発言を受けて極楽とんぼの加藤(浩次)さんが、17日放送の『スッキリ』(日本テレビ系)で、『この1週間は報道しなくて当たり前。ジャニーズ事務所の裏(を取る)とか、マッチさんのコメントを出したうえでやるべき、週刊誌だけを鵜呑みにして流すわけにはいかない』と“忖度はなかった”との持論を展開しましたが、これはいくらなんでも芸能界を知らなさすぎるというか……。『スッキリ』をやってる日テレなんて、ジャニタレドラマが何十年も続いてるわけで、忖度のオンパレードなわけですから。松本さんがいい感じに風穴を開けたために何か一矢報いたかったのでしょうが、完全に見当違いな発言だと思いますね」
ワイドショーが一斉に扱いだしたね。
— 松本人志 (@matsu_bouzu) November 17, 2020
【おあずけ】タイム終了ですね。
ジャニーズ事務所は、放送するかどうかは『お任せします』という非常にうまいスタンスを取る
本来なら「デビュー40周年」を記念してテレビや雑誌への大量露出が決まっていたはずのマッチ。活動自粛を受けて、各メディアは対応に追われている。
「ジャニーズとしては、『ご迷惑をおかけして申し訳ございません。収録したものをそのまま使うかどうかはお任せします』というスタンス。しかし、マッチさんがMCを務める文化放送のラジオ番組『近藤真彦 くるくるマッチ箱!』の17日放送分が飛んだ(別番組に差し替えとなった)ように、各局の“忖度合戦”はさらに熾烈を極めること必至です。
というのも、収録したものをそのまま使ったとしても、本来誰もが知りたいはずの不倫騒動については当然、何も語られていないわけですから、混乱を招いてしまう。となると、強行して収録分を使ったとしても誰も得をしないわけです。ジャニーズ事務所はこのへんのトラブル対応を熟知してますから『お任せします』という非常にうまいスタンスを取る。“お任せ”である以上、違約金なども発生しませんから。
しかし最近のマッチさんは、『5年刻みでデビュー年を祝う』という露出の仕方しかほぼしてこなかったわけですが、そこを見計らって文春砲をぶっ放してくるとは……。『週刊文春』、さすがとしかいいようがありません」(前出スポーツ紙記者)
『FNS歌謡祭』で筒美京平「スニーカーぶる~す」を歌い上げるはずが
とはいえ、女性ゴシップが出ると制裁を加えられるのがジャニーズでは鉄の掟。ジャニーズ事務所副社長たる滝沢秀明氏が相当頭を悩ませたであろうことは容易に想像できるが……。
ある芸能関係者は語る。
「今回の無期限活動自粛は、マッチさん本人から申し出たもの。ジャニーズの長男としてはさすがに、『知らぬ存ぜぬ』でデビュー40周年を祝ってもらうわけにはいかないと判断したのでしょう。ジャニーズタレントのヒエラルキー的には長らくマッチさんがトップなわけですから、さすがに誰も意見をすることはできない。
しかし2019年9月の副社長就任以降、タレントに女性トラブルが出るたびに厳しく“制裁”を加えてきた滝沢副社長からすれば、何も処分しないわけにもいかない。結果的にマッチさんのほうから活動自粛の申し出があったことで、ほっと胸をなでおろしたのではないでしょうか。
この10月には、マッチさんのデビュー曲『スニーカーぶる~す』(1980年発売)を手がけた筒美京平さんが亡くなったこともあり、12月2日に放送予定の『FNS歌謡祭』では、数多くの後輩を従えて同曲をマッチさんが歌う予定でしたが、それもおそらく無理でしょう。
マッチさんは“記念イヤー”以外はほぼ活動休止状態だったので、ジャニーズにとって売り上げ的には大きなダメージはない。次の“デビュー45周年”まで長男として君臨していられるか、むしろそちらのほうが気になりますね」
忘れがたい“40周年”となってしまったジャニーズ帝国の長男は、今後も後輩たちから慕われる存在でいられるのか。今回の一件が、次なる退所騒動につながらないことを願いたい。