思えば4年前にSMAPメンバーだった稲垣吾郎(47)、草なぎ剛(46)、香取慎吾(44)の3人が、一気にジャニーズ事務所を辞めていったときは、当時かなりの衝撃だったが、その後、もうひとりのSMAPメンバーだった中居正広(48)もしれーっと退所していき、巨大ジャニーズ帝国は大きく揺れ動いた。
その後も昨年は手越祐也(33)や山Pこと山下智久(36)も退所し、今年3月いっぱいをもって長瀬智也(42)が予定どおりに“卒業”。次から次へと主要どころが退所していき、もはやジャニーズ事務所をタレントたちが辞めていくことについて、誰も驚かなくなってしまったと言えるかもしれない。
そして、ここにきて“長男”と呼ばれていたマッチこと近藤真彦(56)が、40年間所属していたことなどまったく感じさせずに退所表明。“5年不倫”発覚による芸能活動無期限自粛中に、自身で短いコメントだけを発表して、さっさと辞めていってしまったのだ。
情報番組のメインキャスターを務める、“ジャニーズの長男”を引き継ぐことになった東山紀之(54)は、マッチの退所コメントについて「すごく薄っぺらく感じる」とバッサリ。先輩へのリスぺクトどころか、辞め方について苦言を呈するという、“最悪の見送り方”で縁を切ることになってしまった。
しかし、「マッチがジャニーズを辞めるということだけは、100%ないと思っていた」と驚きを隠せないのが、某テレビ局関係者だ。
「故・ジャニー喜多川社長(享年87)にさんざん可愛がられたのは有名ですが、姉のメリー喜多川名誉会長(94)との信頼関係もハンパなかったですからね。メリーさんがマッチを切り捨てるなんて考えられない。今回の退所劇は、マッチの“単独犯行”でしょう」(同)
ジャニー社長亡きあと、高齢のメリーさんのチカラも衰え、もはやタレントとの信頼関係など、まったく無くなってしまったということか。
そんな中、さらなる衝撃情報が飛び込んできた。「マッチの退所だけでも十分に驚きだったけど、ここにきて、次は堂本剛(42)が辞めていくみたいですよ」と教えてくれたのは、ある音楽関係者だ。
「今年6月でKinKi Kidsが解散することになったようです。堂本光一(42)のほうはジャニーズに残留しますが、剛は事務所を退所。実は昨年秋ごろから話し合いを重ねていて、今年4月初めに上層部会議があって、そこで決まったようです」(同)
当初は剛が事務所を辞めても、「KinKi Kids」の名前だけは残すという、いわゆる“少年隊方式”をとる案も浮上したが、「剛はキンキの名前になんら未練もなく、“キレイさっぱり抜けたい”と強く主張したといいます。事務所としても、キンキの名前を使って、さんざんイイ思いをしてきたわけですから、最後は本人たちの意見を尊重したようです」(同)
それにしても、マッチも衝撃的だったけど、「堂本剛がジャニーズを辞めるというのは、これもまた衝撃が大きい」というのは、ある音楽番組関係者だ。一部夕刊紙も剛が退所するようなことを記事にしていたが、その理由は不明のまま。
「剛はマッチと同じく、故・ジャニー社長の“お気に”であり、メリーさんからも本当のファミリーのように扱われ、どんなことがあっても仲たがいなんて考えられない関係でしたからね。ただ、ひとつだけ危惧することがあって、剛は現社長の藤島ジュリー景子と、まったくソリが合わないんですよ。もしかしたら、今回の退所劇はそこが発端なのかもしれません」(同)
実際、相方・光一のほうは、今年6月2日にソロアルバムをリリースすることを発表。6月20日からはソロのコンサートツアーを開くことも発表しているのだ。実に6年ぶりというから、まさにこのタイミングはピッタリ。
さらに、光一は俳優・井上芳雄(41)と初共演したミュージカル『ナイツ・テイル』が3年ぶりに再演されることも決定。9月に大阪・梅田芸術劇場で開幕し、10、11月には東京や福岡でも上演されるという。もはや光一は完全にひとりで活動していくことになるのだ。
関係者「剛みたいな面倒くさがりが…」
一方、剛のほうはというと、4月10日に自身のインスタを開設。
「初回に“どうもジャニーズです。”と投稿したので、ジャニーズを辞めないのではと、安心したファンは多かったようですね。アカウント名にも“j”の文字が入っていますし。ただ、それはまだあくまでもジャニーズに所属している段階の投稿ですし、“j”の文字も、最後にとってつけたような感じで、いつでもその一文字は削除できそうだと心配する声はあるようです」(アイドル誌編集者)
しかし、「投稿の中身より、剛みたいな面倒くさがり屋が、単独でインスタを開設したこと自体が独立の布石だ」と指摘するのは、前出の音楽関係者だ。
「辞めていった“先輩”の新しい地図しかり、ユーチューバーとしての地位を確立してきている手越しかり、今まで事務所の統制で押し込められてきたデジタル分野でいかに生き残っていくか、周囲の識者たちから、剛なりにいろいろアドバイスをもらっているようですしね」(同)
剛のソロでのプロジェクト名である『ENDRECHERI』の登録商標も、堂本剛個人名義で完了しているというし、着々と水面下で“独立”に向けて動いているのかもしれない。
ジャニー社長世代からタッキー副社長世代へと変革を遂げてきたジャニーズ事務所。「最後のジャニー世代」と呼ばれるKinKi Kidsの空中分解で、ひとまず退所ラッシュは打ち止めになるのか。
現時点で、ジャニーズ事務所関係者にことの真偽を聞いてみてもこれを否定するが、それはそうだろう。看板タレントの独立情報はトップシークレットだ。発表のその日まで公に認めることはありえないし、堂本剛自身も最終決断には至っていないのかもしれない。
そう遠くない日に下されるであろう、彼の決断はいかに……。