ビジネスジャーナル > エンタメニュース > 杉咲花に「無神経」と非難殺到
NEW

『花男』シリーズの汚点…『花のち晴れ』視聴率が続落地獄、音(杉咲花)がただウザい

文=吉川織部/ドラマウォッチャー
【この記事のキーワード】, , , , ,

 杉咲花が主演を務める連続テレビドラマ『花のち晴れ~花男Next Season~』(TBS系)の第7話が29日夜22時から放送される。

 22日に放送された第6話は、平均視聴率が前回より0.4ポイント下がって8.3%(テレビリサーチ調べ、関東地区)だった。第1話が7.4%でスタートしたのち第3話で9.6%を記録して以降、3話連続で下落している。

『花より男子』(花男)シリーズの続編という位置付けの同ドラマは、セレブの子女が通う英徳学園を舞台に、主人公の江戸川音(杉咲)や財閥の御曹司・神楽木晴(King&Prince/平野紫耀)、ライバル高校のホープ・馳天馬(中川大志)らが繰り広げる「痛快青春ラブコメディー」を描く作品だ。

「痛快青春ラブコメディー」というのはTBSの自称だが、要は杉咲演じる音が“王子様キャラで完璧すぎる天馬”を選ぶのか、それとも“ヘタレだが根はいいやつで憎めない晴”を選ぶのか、という話である。第7話の放送を前に、先週の第6話を振り返っておこう。

 秘かに音に思いを寄せていた晴は、音が婚約者である天馬にあらためて告白しているのを目撃してしまい、ひどく落ち込む。翌日、財閥の令嬢で人気モデルでもあるメグリンこと西留めぐみ(飯豊まりえ)が英徳学園に転校してきた。落ち込む晴を心配するメグリンは、彼を元気付けようと次の休みに遊びに行くことを提案する。同じ頃、音も天馬を遊園地に誘っていた。

 デート当日、音&天馬は晴&メグリンと遊園地で鉢合わせする。メグリンの提案でダブルデートすることになったが、晴は天馬と仲良くする音の姿にイライラしてしまう。一方、天馬も晴に対する音の態度が自分へのそれとは違うことが気になっていた――という展開だった。

 この後、音は晴から「オレの気持ちに気付いてるくせにもてあそぶな」と怒鳴られ、天馬にも「僕が嫉妬したり傷ついたりしてないと思っているのか」ととがめられる。簡単に言えば、晴と天馬の間でフラフラしていたら、その両方から「いいかげんにしろ」と怒られてしまったというわけだ。

 晴の言い分も天馬の言い分もどちらももっともであり、はっきり言って全面的に音が悪い。天馬という婚約者がいる身でありながら晴と必要以上に親しくなってしまい、無意識のうちに天馬の前でも仲の良さを見せ付けてしまったのだ。それでいて、いつも口では「天馬君が一番大事」と言うのだから、いったい何を信用すればいいのかわからない。自分勝手に周囲を振り回してはキャンキャン騒ぐばかりで、視聴者も「いいかげんにしろ」と言いたくなってくる。

 格好つけるくせにヘタレだった晴は今回、正々堂々と音に「大好きだ」と告白して男気を見せた。一方、天馬は常に思いやり深く、音を優しく守ってくれる。そんなイケてる男たちとは対照的に音はあまりにも鈍感で、人の心を無神経に傷付ける。気が弱くておとなしそうに見えるだけに、実は一番タチが悪いのかもしれない。

 視聴者からも徐々に、「音がウザくなってきた」「今後音がどっちとくっ付いても応援できない」「大してかわいくもなければ性格がいいわけでもない音を2人が取り合う意味がわからない」など、主人公である音への批判の声が上がり始めている。第7話でも引き続き晴と天馬の間で揺れ動く音の様子が描かれるようだが、いいかげん決着させないと視聴者に飽きられてしまいそうだ。

 ドラマの見どころ的には、音がどちらとくっ付くかよりも、晴役の平野と天馬役の中川の演技対決のほうに注目したい。平野は2話あたりまではひどい演技だったが、その後は見違えるように生き生きとした演技を見せている。第6話のラスト付近で見せた決死の告白と、振られた後のあまりにも切ない泣きの演技はこれまでで最高の出来だった。いい意味で力の抜けた、自然な演技を見せてくれている。

 中川も、これまでは完璧を絵に描いたようなキャラクターだったが、第6話でようやく嫉妬や怒り、寂しさといった負の感情をあらわにし、人間らしさがグッと増した。第7話は、音を手放したくないという自分の気持ちを優先するのか、音が心の奥底に抱く晴への気持ちを優先させてあげるのかが話のカギになるのかもしれない。
(文=吉川織部/ドラマウォッチャー)

『花男』シリーズの汚点…『花のち晴れ』視聴率が続落地獄、音(杉咲花)がただウザいのページです。ビジネスジャーナルは、エンタメ、, , , , , の最新ニュースをビジネスパーソン向けにいち早くお届けします。ビジネスの本音に迫るならビジネスジャーナルへ!