要注目の“サンドウィッチマンの弟子”
そんななか、賞レースで結果を出しそうなコンビとしてA氏が名前を挙げたのが、『金属バット』だ。
「しゃべくり漫才なんですが、いってみれば“ガラが悪い”。失礼な物言いも多く、お茶の間受けは微妙かもしれませんが、物事の切り取り方やワードセンスは素晴らしい。業界内にもファンが多く、ブレイクは間違いないでしょう」(A氏)
一方、長年芸人を取材している週刊誌記者のB氏は、サンドウィッチマンが所属する芸能事務所グレープカンパニーの芸人に注目している。
「小さい事務所でありながらも、サンドウィッチマンのほか、永野やカミナリといった売れっ子を輩出している事務所として、業界内でも一目置かれているのがグレープカンパニー。2018年のキングオブコントで準優勝となった『わらふぢなるお』や、独特なツッコミが人気の『東京ホテイソン』などもいますが、2019年の注目芸人は、女性ピン芸人の『あぁ〜しらき』ですね」(B氏)
あぁ〜しらきは、2018年12月10日放送の日本テレビ系『女芸人No.1決定戦 THE W』の決勝戦に進出。1stステージで前回優勝者のゆりやんレトリィバァを破ったものの、最終決戦では振るわず5位で終わった。
「実は“隠れ優勝候補”ともいわれていたんですが、今回の最終決戦ではネタのチョイスに失敗してしまったという印象です。“下の口”がしゃべる鉄板ネタを持ってきていたら、優勝していたかもしれませんね。まあ、下半身ネタなので、ゴールデンタイムでは難しかったと思いますが……。ただ、あぁ〜しらきの場合、“サンドウィッチマンの弟子”という肩書きがあるので、こちらを使えばバラエティー番組にも食い込めるのではないかと思いますね」(B氏)
さらに、グレープカンパニーにはもう1組、ブレイクが期待される女性芸人がいる。
「現役のキャバ嬢コンビである『ソノヘンノ女』は、すでに『ゴッドタン』(テレビ東京系)にも出演するなど、知名度も上がりつつありますね。ネタはリズム系で、男女の恋愛に関するドロッとした話やあるあるなども多く、共感系の笑いで人気となりそうです」(B氏)
ここに名前が挙がった芸人たちは、果たしてブレイクできるのであろうか。2019年のお笑い界にも注目だ。
(文=青野ヒロミ)