TOKIOの国分太一が10日、同日に51歳の誕生日を迎えた元メンバーの山口達也への祝福メッセージをTwitterに投稿した。同時期、一部メディアで山口の過去の不祥事について「後輩を守るために自分だけで泥をかぶった」といった擁護論が噴出しており、山口の復帰が近いのではないかと騒がれている。
国分はTwitterで「今日は山口達也の誕生日!おめでとう」と山口を祝福し、続けて「幾つになった?もう年齢はどうだっていいか!」とおちゃらけつつ、「とにかくおめでとう!」と重ねて誕生日を祝った。
ネット上では「太一さん、これは泣けます…絆は途切れてないんですね!」「太一くんの愛を感じる」「TOKIOのこの感じってほんと好き」「山口くん、DASH島に戻ってきてくれー!」といった声が集まり、多くのファンが感動したようだ。その一方で「彼のやったことを甘く見ているのでは」「個人的に言えばいいのに、わざわざ名前を出す必要ない」といった批判も少なからずあり、賛否が起きている。
山口は2018年4月、司会を務めていた番組『Rの法則』(NHK Eテレ)で共演していた女子高生に対する強制わいせつ容疑で書類送検され、示談が成立したことで不起訴処分(起訴猶予)になったものの、同年5月にジャニーズ事務所との契約を解除された。以降はアルコール依存症の克服に努め、メンバーたちが山口を復帰させるために動いているとの報道もあったが、2020年に酒気帯び運転で逮捕されるなどしたことで立ち消えとなっていた。
今回、国分が山口の名前を出したのは極めて異例。昨年11月、国分は同じくTwitterで元メンバーの長瀬智也の誕生日を祝っていたが、その時はハッシュタグで「#ながせくん」と平仮名で表記していた。長瀬がジャニーズ事務所を退所したことで直接名前を出しにくい事情があったのではともみられていたが、今回ははっきり「山口達也」と漢字でフルネームを表記している。批判が起きるのも覚悟の上だったはずで、単に誕生日を祝いたいという思い以上の「狙い」が垣間見える。
ここ最近、一部ネットメディアで「不祥事の現場になった山口の自宅には後輩のジャニーズタレントもいたが、後輩の将来を案じた山口が自分だけで泥をかぶった」といった“擁護記事”が掲載されて話題となっていた。また、山口の元妻で実業家の高沢悠子さんや、山口の長男でハワイ発の6人組ボーイズグループ「CROSSING RAIN」のメンバーであるShotaroのSNS投稿が、ジャニーズ事務所と懇意なスポーツ紙で頻繁に取り上げられている。
そうした状況や国分の異例の祝福メッセージを踏まえ、業界内では「山口の復帰が近いのでは」と推測する声が上がり始めている。TOKIOの国分、城島茂、松岡昌宏の3人は2021年4月よりジャニーズ事務所を離れ、関連会社「株式会社TOKIO」の所属となったが、それも「山口を迎え入れるための準備では」とささやかれていた。地方自治体との調整や雑務処理などをこなすスタッフとして雇い入れ、タレント復帰を目指すという構想が一部で伝えられていたが、ついにその準備が整ったのかもしれない。
ジャニーズ事務所のトップである藤島ジュリー景子社長は、数いるタレントの中でも山口のことが大のお気に入りだったといわれ、それも「復帰説」の信憑性を強める要因となっているようだ。ただ、現在ジャニーズ事務所は深刻な「退所ドミノ」が起きるなど混乱状態にあり、ここで確実に物議を醸すことになる「山口達也の復帰」を実行するのはリスクが高すぎるようにも思える。はたして山口が「株式会社TOKIO」に合流する未来はあるのだろうか。