13日、阪神は17失点という熱狂的な阪神ファンも真っ青となる一方的な試合運びを見せた。自力2位も消え、立ち込める「終戦」の二文字。重苦しい空気を切り裂いたのは「1人でチームの雰囲気を変えられる男」のひと振りだった。試合後、本人もお立ち台で「こういうシーズンになって、給与泥棒になりましたけど、残り試合、全力で戦うことを誓いたい」と反省。和田監督も「まだ途中からも守備に就けない状態なので、代打一本でね」と勝負どころでの切り札として、残り試合をベンチで待機させることを示唆した。
実力、キャラクター両面で「阪神には、なかなかいないタイプ」(球界関係者)といわれる西岡。彼の存在は試合をする上で大きな支えとなるが、一方でこんな心配の声も上がっている。
「良くも悪くも“昭和の野球選手”を地でいく男です。門限が緩く、練習開始時間が遅くなる遠征中は、朝帰りならぬ、お昼帰りもしばしば。当然、ナイターの試合ではロクな成績が期待できない。残りの試合のうち、半分は神宮、横浜、広島とビジターでの試合があるだけに、ここで負けが増えて西岡を筆頭にナインが、ヤケ酒や悪い意味でのハメ外しに拍車をかけることにならなければいいですけど……」(チーム関係者)
夜も「ツヨシ」の一挙手一投足が、トラの追撃具合を左右することになりそうだ。
(文=編集部)