コンビニやスーパーの食用油・醤油は要注意!安全上不安な遺伝子組み換え作物使用の恐れ
遺伝子組み換え大豆は、細菌などの遺伝子を組み込んで、その働きで特定のたんぱく質をつくるようにしたものです。したがって、組み込まれた遺伝子がつくり出したたんぱく質は取り除かれて、大豆油には含まれないことになります。また、組み込まれた遺伝子も見つかりません。そのため、組み込まれた遺伝子が食用油に及ぼす影響はほとんどないという理由で、「遺伝子組換え」という表示が免除されているのです。コーン油やナタネ油も同じです。
また、しょうゆも同様です。しょうゆは、大豆を発酵させることでつくられます。その発酵の過程で、組み込まれた遺伝子がつくり出したたんぱく質は分解されてしまいます。また、しょうゆからは組み込まれた遺伝子も見つかりません。そのため、表示が免除されているのです。
このほか、加工食品によく使われている原材料で、「遺伝子組換え」あるいは「遺伝子組換え不分別」という表示を省略できるものがあります。それは、デキストリン、水あめ、液糖などです。デキストリンは、ブドウ糖がいくつも結合したもので、トウモロコシデンプンなどを酵素で分解することによってつくられています。ちなみに、そのなかで消化されにくいものが難消化性デキストリンで、トクホ(特定保健用食品)や機能性表示食品によく使われています。また、水あめや液糖も、トウモロコシデンプンを原料につくられることが多いのです。
トップバリュの製品は、消費者への情報公開という観点から、冒頭で述べたようにあえて表示義務のないデキストリンや水あめなどについても、「遺伝子組換え不分別」という表示をしているのです。ところが、ほかの一般製品の場合、デキストリンや水あめなどを使っていても、こうした表示はほとんど見当たりません。しかし、原材料としてアメリカなどから輸入されたトウモロコシが使われて、遺伝子組み換えトウモロコシが混じっている可能性があるという点では同じなのです。
遺伝子組み換え作物の危険性
日本で食品として流通が認められている遺伝子組み換えのトウモロコシや大豆などは、前述したように、いずれもある種の細菌の遺伝子を作物の細胞に人工的に組み込んであります。そのため、その遺伝子の働きによって、特殊なたんぱく質が細胞中につくられます。