コロナ禍が明けて、久々に行動制限なくレジャーを楽しむことができている2023年。忘年会やクリスマスなど全力で遊びまくりたい12月に、全国民が遊びに行きたい場所といえば、東京ディズニーリゾートである。開業40周年をお祝いするムードとクリスマスの華やかさがマッチして、とんでもなく幸せあふれるムードいっぱいのパークを近々訪れる予定の方も多いのではないだろうか。
そのような東京ディズニーリゾートで、最近密かに1枚のカードがSNS上で話題になっている。今回は、出会えたら少し嬉しい気分になるレアカードについてご紹介します。
これもらったけどすごいの? pic.twitter.com/e5m6bCvWGa
— Intel信じtel学生Ver1.1.3#生徒会執行委員 (@nikujaga_2221) December 2, 2023
夢の国の「調査カード」ってなんだ!?
今回ご紹介するレアカードは、Intel信じtel学生Ver1.1.3#生徒会執行委員@nikujaga_2221さんが紹介しているこちらだ。
ディズニーの楽し気なテンションから一転、「調査にご協力ください」と物々しい文字が並んでいる。一体、このカードはなんのために存在するのか、皆さんはご存じだろうか。僭越ながら、実は”元キャストとしての勤務経験をもつ”筆者が解説させていただこう。
元キャストが解説! 夢の国「調査カード」の秘密
東京ディズニーリゾートに遊びに行ったことのある人ならわかるだろうが、各アトラクションの入り口にはおおよその目安となる「待ち時間」が表示されている。近年では公式アプリから、乗り物の待ち時間のみならずレストランやフードワゴンの待ち時間までが確認できるようになっており、ゲストがストレスフリーにパークを楽しむことができるような工夫が施されているのだ。
この待ち時間だが、何を基準に表示されているか考えたことはあるだろうか。もちろん、アトラクションキャストは「大体このあたりまで列が伸びているから、30分待ちぐらいかな」という経験則をもっている。しかしながら、憶測だけでは実際の待ち時間とのズレが発生してしまい、ゲストの貴重な時間を無駄にしてしまう可能性もある。
そこで用いられるのが、この調査カードだ。調査カードの下部分にバーコードが書かれているが、まずは待機列(舞浜用語ではQラインという)の一番後ろにいるキャストがこのバーコードを読み込んで、ゲストに手渡す。ゲストがアトラクションに乗車する際、乗り場のキャストにこのカードを渡すと、キャストが再度バーコードを読み込む。これにより正確な待ち時間がわかる仕組みとなっているのだ。
筆者の記憶だけでも、15年以上前から存在している調査カードではあるが、近年はとくに公式アプリで正確な待ち時間を表示する必要が高まって配布頻度が増えたこと、SNSの普及にともなってカードの存在が拡散されるようになったことから、注目が高まっているのだ。
一番気になる!「カードを渡される人の基準」とは
なお、この調査カードの受け渡しに協力したゲストに対する報酬のようなものは、一切発生しない。でも、何故だかもらってみたい「レアカード」をキャストに手渡されるゲストは、どのような基準で選出されているのだろうか。
実際に、Intel信じtel学生Ver1.1.3#生徒会執行委員@nikujaga_2221さんへのリプライ欄でも「どうやったら貰えるのか知りたい」「羨ましい」との声が相次いでいる。
なお、筆者がキャストとして勤務していた際は、一つのアトラクションにつきおおよそ30分から1時間に1組のゲストに声をかけ、調査への協力を依頼していた。最新の待ち時間を確認し、入口の待ち時間表記を変更するためである。
あくまで参考程度だが、キャストも人間なので、当時の筆者はちょっと話しかけづらいと感じるゲスト、たとえば明らかに喧嘩中で雰囲気が暗いカップルよりは、「いいですよ!」と快諾してくれそうなディズニーモード全開のゲストに声をかけていた。決まったルールなどはないので、調査カードが渡されるのは完全にタイミングと運次第なのである。
誰にでも渡される可能性のある調査カード。ぜひ東京ディズニーリゾートに遊びに行った際は、アトラクションの入口でちょっとキョロキョロしてみてはいかがだろうか。
※サムネイル画像(Image:「Intel信じtel学生Ver1.1.3#生徒会執行委員(@nikujaga_2221)」さん提供)