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中東で戦争があれば別ですが、夏までは物価は上昇し、その後は下がる可能性があります。世界的には不景気でデフレです。金物や石油など資源関係が値下がり、ゴールドも大暴落しました。世界的にはモノの値段は下がっているのです。金利は中長期的に上がっていきます。株が暴落したら金利は下がりますが、国債の供給が多すぎるので金利は上がっていきます。
世間はまだまだアベノミクスに期待しているようですが、日本はまだまだ不景気です。先日、内閣府から機械受注統計が発表されましたが、4月の受注額は前の月を8.8%下回りました。この減少幅は調査を始めた平成17年4月以降3番目の大きさでした。日本はアベノミクス以前に戻りつつあるのです。
ロケットスタートを見せたアベノミクスも、そろそろメッキが剥がれてきました。安倍首相が発表した第三の矢「成長戦略」も期待はずれに終わりました。アメリカとの関係も改善されておらず、まだまだ市場は注意が必要です。
実態を伴わない「空気」や「風」に乗ることなく、現実を直視していくことが、ますます重要な時期に差し掛かっているのです。
(文=藤原直哉/経済アナリスト、シンクタンク藤原事務所会長)●藤原直哉(ふじわら・なおや)
経済アナリスト。シンクタンク藤原事務所会長。特定非営利活動法人日本再生プログラム推進フォーラム理事長。1960年東京生まれ。東京大学経済学部卒業後、経済企画庁経済研究所、ソロモン・ブラザーズなどを経て独立。著書に『大震災を跳ね返せ! 日本大転換革命』(あうん)。ウィズダム・スクールで『藤原直哉の最新世界経済予測』を配信中。
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