●飛ぶように売れるポルシェ、百貨店の高額商品 アベノミクス効果は本物? – SankeiBiz(11月7日)
アベノミクスに沸いた今年の日本経済。百貨店業界もその恩恵を授かり、高額商品が売れているという。今年8月の商品別売り上げで、「美術・宝飾・貴金属」は前年比18.3%の増加率。あべのハルカス近鉄本店では、100万円を超える高級時計や宝石の売れ行きが好調だ。
また、高島屋大阪店では、50万円以上の時計が昨年より4割増で売れており、呉服も2割増。さらに驚くのが、1億円の黄金茶釜も売れているという。1年前に比較して、日経平均株価は80%あまり上昇している。百貨店ではデフレの時代が終幕し、高くても質のいい商品を欲する消費者の傾向がうかがえる。
●明暗が分かれた百貨店5社の10月売上高速報。三越伊勢丹とH2Oリテイリングが前年比プラスに - FASHION HEADLINE(11月5日)
はた目からは、活況を呈しているように見える百貨店業界だが、10月の売上高速報をみると、明暗が分かれる結果になっている。伊勢丹新宿本店が11.9%、三越銀座店が10.2%増加の「三越伊勢丹ホールディングス」と、リニューアル効果で阪急本店が49.3%、阪急うめだ本店が60.4%と高い伸びを見せた阪急阪神百貨店を運営する「エイチ・ツー・オーリテイリング」はプラスで推移。一方、大丸梅田店、大丸東京店がやや不振な「J.フロント リテイリング」は1.5%減、高島屋は2.4%減、そごう・西武では2.0%減と、それぞれ前年を下回る結果となっている。
●「食材偽装」どこまで 三越伊勢丹も14店舗 4大百貨店すべて表面化 - MSN産経ニュース(11月7日)
ホテル業界に端を発した食品“誤表示”問題が、百貨店業界にも飛び火している。三越伊勢丹ホールディングス、高島屋、大丸松坂屋、そごう・西武、小田急百貨店など、大手百貨店で軒並み誤表示の実態が暴かれた。
三越伊勢丹では、日本橋三越や新宿伊勢丹などのレストラン14店舗で誤表示が発覚。中国産のクリを「欧州産」と表示していたほか、バナメイエビを「芝えび」「大正エビ」として表示。そごう徳島店では、鹿児島産牛肉を「阿波牛」として提供していた。また、小田急百貨店でも加工肉を「ステーキ」と虚偽表示していた。
これら、発覚した誤表示の多くは外部テナントによるもの。しかし、テナントが入居する百貨店本体に対しても冷ややかな視線が浴びせられる結果となってしまった。
●食品「誤表示」で百貨店「おせち」大打撃 500億円商戦前に「内部調査」に必死 - J-CASTニュース(11月6日)
だが、百貨店にとって誤表示問題は外部テナントだけにはとどまらなかった。各百貨店が取り扱う「おせち料理」でも誤表示が明らかに……。
高島屋、大丸松坂屋、小田急、京王、東武などで販売されたフランスのブランド「フォション」のおせちが、ブラックタイガーを「車エビ」と表示していたことが発覚。現在の予約者には、キャンセルか別の商品への差し替えを打診している。
11月後半から12月にかけてピークを迎える、おせち商戦。市場規模は500億円ともいわれるおせち市場だが、はたしてこの誤表示問題がどう影響するのだろうか。各百貨店では、これ以上の誤表示が存在しないか徹底して調査を進めている。
(文=萩原雄太/カモメマシーン)