プロ野球が開幕して野球ファンは連日、ごひいきのチームの試合結果に一喜一憂する日々を過ごしているだろう。
そんななか、セ・リーグで最下位にいる横浜DeNAベイスターズに関し、ネット上でトラブルが起こっている。
ベイスターズは16試合を終了した時点で3勝11敗2分と大苦戦中。特に開幕カードの読売ジャイアンツ戦を2敗1分、続く東京ヤクルトスワローズ戦も2敗1分、さらに広島東洋カープにも2連敗したあと、9試合目にしてようやく今季初勝利をあげた。だが、その後も7試合で2勝5敗と波に乗れていない。
大不振を極めるベイスターズにフラストレーションがたまったのか、一部のファンが、三浦大輔新監督の長女でサンケイスポーツ紙の記者である三浦凪沙さんのTwitterアカウントに、こんなメッセージを送った。
「あなたの父親のせいで大好きな野球と大好きなチームを見るのか今は辛くて辛くてたまりません。本当に憎いです。あなたに直接関係ないことを書いて本当に申し訳なく思いますがどうしても耐えきれなくて書きました。ごめんなさい」(原文ママ)
送り主の詳細が判然としないようで、凪沙さんは「私この状況には私も申し訳なく思っています。ただ、私がこれを読んで傷つくことが分かっていて謝るくらいなら、送らないでほしかったです。読んでいただけるか分かりませんが、直接お返事できないのでここですみません」とTwitter上で見解を述べた。
さらに、「ということで 覚悟はしていましたが、実際に送られてくると、やはり辛いものがあるのでDM閉じます」として、DMの受け付けを停止している。
無関係な凪沙さんに八つ当たりするメッセージが送られたことで、ベイスターズのファンからもメッセージの送信者を批判する声が噴出。
「家族は関係ないだろ。いくらなんでもひどい」
「横浜ファンは成績が悪くても三浦監督が好きだから、こんなメッセージを送るのは本物の横浜ファンではない」
「球団や監督宛てならまだしも監督の娘に送るとか、卑怯にもほどがある」
だが、このような怒りの声や「同じ横浜ファンとして恥ずかしい」と嘆く声もあるなか、Twitterでメッセージを公開した凪沙さんを非難する声もあるようだ。
凪沙さんは続くツイートで、「別の方から、先程のDMは私ひとりで受け止めて、載せないでほしかったとのリプもいただきました」と明かし、「私の配慮不足で無関係な方にまで嫌な思いをさせてしまい、すみませんでした」と謝罪。また、「なぜDMを解放していたのか、というお声もありましたが、お仕事のご依頼をいただくことがあるからです」と、DMを解放していたことに対しても疑問視する向きがあることをうかがわせた。
「三浦大輔は1991年に高校卒業後、ベイスターズの前身である横浜大洋ホエールズにドラフト6位で入団。翌年に1軍デビューを果たすと、95年からは先発ローテーションの一角を担うようになり、その後はエースとして君臨。現役25年間を横浜一筋で過ごし、“ハマの番長”の愛称でファンに親しまれてきました。現役時代に着けていた背番号『18』は準永久欠番になっています。2016年に現役引退した後もベイスターズのスペシャルアドバイザーとして現場に関与し、2019年は1軍投手コーチ、2020年は2軍監督を務め、今季は満を持して監督に就任したのです。
前任のアレックス・ラミレス監督が明るくサービス精神旺盛で、戦術も奇抜だったのに対し、三浦監督は生真面目な性格通りの正攻法の野球をしています。一部のファンにしてみれば、“面白味のない野球”と見えるのかもしれません。それでも勝てていれば不満は抑えられますが、今のところストレスのたまる成績になっていることから、今回のような問題行動を起こすファンが出てきてしまったのでしょう」(スポーツ紙記者)
凪沙さんに心ないメッセージを送ったファンの行為は許されるものではないが、ベイスターズは奮起して、ファンのストレスを解消する連勝街道を見せてほしい。
(文=編集部)