(「Thinkstock」より)
<目次>
(1)新卒採用市場の最新動向
(2)30年前の就活との、大きな違いとは?
(3)就活前に知っておきたい「面接官の本音」
(5)親だからこそできる! 5つのサポート
ここまで、現在の就活の厳しさをお伝えしてきた。就活生たちは、馴染みのない「ビジネス社会」に放り込まれ、書類選考、筆記試験、面接……と、慣れないストレスに日々見舞われることになる。そんな中で、家庭という場は貴重なシェルター、安らぎを得られるスペースであるはずだ。
だが、わが子を思いやるあまり、結果的に逆効果なコミュニケーションをとってしまう事態が多々起きている。私自身、毎年多数の就活生と接する中で、家庭内コミュニケーションは彼らを「勇気づけ」も「貶め」もする、まさに諸刃の刃であると感じている。まずは以下に、やってはいけないダメなパターンを再現していこう。ポイントは大きく3つある。
まず一つ目へ、多くは「価値観の押し付け」が多く就活における家庭内トラブルの原因となる。「価値観の押しつけ」で見られる会話は、以下のようなものだ。
・「そんな、聞いたこともないような会社はダメ! ○○銀行にしときなさい。安定してるから」
・「営業職ってのは厳しいんだから、お前には向いてないよ」
ご自身が関係者として、その企業や業界のことを熟知した上でのアドバイスなら問題ない。だが、誤った、もしくは古いイメージや会社規模だけで就職先企業を判断してしまい、お子様が困惑したり、違和感を持ってしまうケースも多い。「あなたが知らない」だけで、実際は日本を代表するような優良成長企業だった、などという例は枚挙に暇がないのだ。
また、優先する価値観が「安定」なのか、「成長」や「自由」なのかで、就職先を決める際の判断基準も違ってくるはず。あくまで、就職するのはあなたではなくお子様本人である。 当然のことだが、そこで働く本人の価値観を優先すべきなのだ。
大企業でも倒産する時代であり、アドバイスする側も新しい情報を仕入れた上で、適切な助言をすることが求められる。
逆に「無関心」もNG。たとえば次のような反応だ。