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高偏差値大学生、就活では落ちこぼれ?

内定ゼロ東大生が増殖中 勘違い、バカ正直に、企業も辟易...

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歴史と伝統を感じる東大構内は、お散歩の
超穴場スポット。(「ウィキペディア」より)
 80.5%――。2012年新卒の大学生就職内定率は、00年以降3番目に低いものの、回復の兆しだ(厚労省調査より)。ましてや「学歴の最高峰」東大生ともなれば、推して知るべし。ほぼ全員が、官庁、有名企業に散らばると思いがち。ところが、どっこい。東大生という最高の武器を持ちながら、「内定ゼロ」という人も案外いる。晴れて4月から偏差値上位大学に入学する学生や、彼らを子に持ち「ウチの子は高学歴だから安心」と思い込んでいる親たちにとってみれば、冷水を浴びせられるような実態があるのだ。『内定とれない東大生』(扶桑社新書)の執筆陣のひとりで、自身も東大出身で、「就活中は長いこと内定がとれなかった」と言う扶桑社の金谷亜美氏に、「内定ゼロの東大生」の実像を聞いた。

 金谷氏がリーダーを務めるプロジェクト「東大就職研究所」の調査によると、「12年卒の東大生192人に聞いたところ、3月時点でいまだに6人が内定ゼロ」だと言う。二流三流大学からしたら少ない数字だが、本来前途洋々のはずの東大生の進路が決まっていないことに驚く。いったいなぜ、どの会社にも受からないのか?

「私自身もそうでしたが、東大生はややこしい自意識を持つ人が多く、面接官に『使いづらい』という印象を与えてしまう場合があるようです」(金谷氏) 

 たとえば、「東大生だけど、ガリ勉じゃない」と思われたいあまり、面接でいらんギャグを言い、スベりまくる。あるいは、「東大生だけどイヤミじゃない」ことをアピールしたいあまり、「バカを装って集団ディスカッションでコケる」といったイタイ行動をしてしまう。企業人事は、東大生にはストレートに東大生らしい「真面目で頭が良いという面」を求めるため、この奇をてらった行動がとみに大不評だと言う。 

 ちなみに金谷氏の場合は、「東大生だけど一風変わった子」だと思われたくて、「バイト先のカフェでバイト革命を起こしました!」などと、東大生には求められない次元の低い発言をして、失笑を買ったと言う。さらに、金谷氏によると、東大生は幼少の頃からひたすら問題集を解いてきた真面目さゆえ、「融通がきかないバカ正直者」が多く、これもまたアキレス腱になっているようだ。

「人事担当者に『ウチが第一志望?』と聞かれた時、正直に『大学院も国家公務員Ⅰ種試験も受けます』と答えてしまったり、『ウチは全員営業から始めてもらうけど』と言われて『興味ないです』と言ってしまったり、『嘘も方便』という考え方ができないんですよ」(同) 

 こうしたふるまいの背景には、「東大生なんだから文句ないだろ」と言わんばかりの傲慢さが少なからずあり、それが採用担当者には透けて見えるのだろう。多くの東大生を不採用にした経験を持つ、コンサルティング会社の採用担当マネジャーはこう語る。

「組織の仕事はチームワークが大切。採用するからには、チームで共に働きたいと思える人物でないといけない。ところが東大生の中には、『コイツとだけは働きたくない』と思わせるような性格の持ち主が、結構多いんですよね」

学力は高くても、常識ゼロ

 また、「東大生なのに内定ゼロ」の人の共通項として見られるのは、「就活サイトに頼り過ぎ」という点だ。