公式HPより
多数の連載を抱える人気コラムニストであり、一般企業に勤めるビジネスマンでもあるフェルディナント・ヤマグチ氏。ついに自宅に地デジ波対応テレビ(チューナー?)がやってきたばっかりに、”話題の”フジテレビドラマから花王まで、さらに行く末が気になるあれこれが増えてしまったヤマグチ氏が、その心労を吐露する。
みなさまごきげんよう。フェルディナント・ヤマグチでございます。
大変恥ずかしい話なのですが、拙宅には先週までテレビがありませんでした。「ありません」というと正確ではないのですが、昨年の地デジ移行化以降、チャンと映るテレビが家になかったのです。
リビングの一等地にデンと鎮座在しているのは、20年も前に(一番安かったので)購入した旧三洋電機製の32インチブラウン管テレビ。最近は、家でDVDを観る機会もほとんどないので、単なる無用のデカい箱として、捨てるに捨てられず難儀していたところです。
近頃では大画面液晶テレビもバカみたいに安くなりましたし、サッサと買い換えればよさそうなものですが、乗り遅れたというか出遅れたというか、なんとなくタイミングを逸してしまいまして、ズルズルと今に至っているわけです。
先日拙宅で飲み会を開いた際、友人の1人がプロ野球試合の行方を観たいと所望したのですが、生憎ウチには地デジが映るテレビがない。「そりゃお前いくらなんでもひどすぎる」「現代人として失格だ」とその友人に散々なじられまして、「とりあえずコレでも付けておけや」と彼が送りつけてきたものは、地デジ波を旧型テレビでも視聴可能なように変換する、セットトップボックスの地デジチューナーでした。
タバコの箱を一回り大きくした程度の簡単な装置なのですが、配線を済ませるとアーラ不思議。砂嵐しか映らなかったボロテレビに、クッキリスッキリ最新の映像が映るではありませんか。これは便利です。
しかし、しかしです。設置した直後こそ喜んで観ていたのですが、10カ月もテレビを観ないで過ごしていた私の身体は、すっかり「テレビを観ない体質」に変化してしまっておりまして、3日も経つとスイッチをほとんど入れなくなりました。そのうちリモコンもどこかへいってしまい、一週間経った今では、元通り一切テレビを観ない生活に戻ってしまったのです。
さて、かようにテレビから縁遠い私が、テレビ番組に関して云々するのはいささか筋違いかとは存じますが、どうもフジテレビのドラマが大変なことになっているようなので、チラっと書いておきましょう。日曜夜9時という大事な時間帯のドラマが大コケした挙句に、前倒し終了という為体を晒しています。
ドラマ『家族のうた』打ち切りへ フジ系、視聴率低迷 – 日経新聞Web刊(5月12日)
何も天下の日経が、こんな些事をいちいち報じなくても良かんべえと思うのですが、よほどネタがなかったのでしょうか。平和なものです。