番組のHPを見てみましょう。
おぉ!主演はオダギリジョーさんですか。いやこの方の演技力は大変なものでして、私は映画『ゆれる』(監督:西川美和)以来の大ファンであります。ほかにも”愛のコリーダ”藤竜也さんとか、”ガッツだぜ!!”トータス松本さんとか、”すき家女優”の大塚寧々さんとか、実力派が勢揃いであります。万全の豪華布陣で臨んだはずのゴールデンタイム。広告出稿費用も安くはないでしょう。単独スポンサーである花王さまの心中は察して余りあります。
出ている人が良いとなると、問題は内容になるのでしょうか。脚本を書かれたのは酒井雅秋さんという中堅の脚本家です。で、なんとこの方の脚本に盗作疑惑が……。
元ネタといわれているのは、4半世紀も前にTBSで放映された『パパはニュースキャスター』です。この話を書かれた方のツイッターに、めでたいバレンタインあたりに「盗作じゃね」とのチクりが入ります。
ネット上では
・突如3人の娘が目の前に現れる
・3人の娘は全員同じ年齢
・酔った勢いで女性と関係を持った
・そのときにできた子ども?
・飼っている犬の犬種も同じ
などの類似点が指摘されているのです、盗人呼ばわりされた酒井氏にもプライドがあるでしょうし、言い分もありましょう。ご本人の抗弁が待たれるところですが、今のところはダンマリを決め込んでおられるようです。
一方でパクられた(とされる)側の脚本家の伴一彦氏は、「呆れてます。恥ずかしくないのかなあ、と。偶然の一致というのかな?」と余裕の対応。大御所のゆとりとでもいいましょうか。
伴氏におかれましては盛大に怒りをあらわにしていただきたく、また酒井氏におかれては華やかに開き直っていただきたく存じます。また、さらにフジとTBSも黙っていないで、
「この不動産屋が!」
「うるせえ、この反日が!」
とボカスカやっていただきたく存ずるところであります。
まあ何にせよ、視聴率を稼げなかったのは、何も盗作疑惑が上がったからではありますまい。「あれは盗作だから観ない」というほど、視聴者の意識は高くない。面白ければ観る。つまらなければ観ない。それだけです。
食品安全委員会の最新の審議状況 – 花王株式会社HP(3月1日)
エコナ関連情報 – 消費者庁HP
あ、そうそう。そう言えば花王の健康エコナって「販売一時中止」といっていたような気がするのですが、その後はどうなったのでしょう。
「一時」というと「再開」もありやと期待してしまうのですが。雑誌が廃刊といわず休刊というようなものでしょうか……。
●フェルディナント・ヤマグチ
:コラムニスト、半導体・電子部品アナリスト
「週刊朝日」「日経ビジネスオンライン」などの人気コラムニストであり、アナリストとして一般企業に勤めるビジネスパーソンでもある。経営者や文化人からタレントまで広がる無限の交遊網と、自身の「ビジネス」「遊び」の体験を引用して、経済、ビジネス、投資の法則を解説するという、まったく新しいジャンルを確立したコラムは、男女問わず多くのオトナたちのバイブルとなっている。