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結局2ちゃんねらー大勝利!?

「2ちゃん捜査騒動」の裏で、 ソーシャルゲーム運営会社が戦々恐々

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2ちゃんで使用されるAA(アスキーアート)も一般化
しつつある。『2ちゃんねる しまむらクン』Tシャツ

 インターネット掲示板「2ちゃんねる」で覚せい剤の売買に関する書き込みが放置されていたとして、警視庁サイバー犯罪対策課が麻薬特例法違反の幇助容疑で捜査を続けている。警察庁からの業務委託により財団法人インターネット協会が運用している「インターネット・ホットラインセンター」(IHC)が昨年、2ちゃんねるに対し、メールで5223件の削除要請を行ったが、5068件がそのまま放置されていたという。

 この件について、2ちゃんねる元管理人の西村博之は「合法の可能性もある情報の削除依頼を(警察本体からではなく)財団法人が不適切な手段で送って、対応されなかったというだけ」と反論。一方警察庁は、マスメディアに対して「2ちゃんねるの現管理会社とされるシンガポール企業について、FBIに捜査協力を依頼した」など、進展をにおわせるリークを続けており、この騒動は収束しそうにない。

 もともと警察庁には、2ちゃんねると薬物売買をより直接的に結びつける有力情報がよせられていた――そう語るのは、同サイトの運営に詳しい週刊誌記者だ。

 2ちゃんねるには民主党に批判的な書き込みが多く、検索サイトで「民主党」と打つと、関連キーワードとして「売国」など言葉が出てくる状態。警察庁は2009年の政権交代を契機に、ネット言論を苦々しく思っている民主党への手土産として、「2ちゃんねる叩き」を考えていた。そんな折に、以下のような情報が舞い込んだという。

「かつて運営者の中でもビッグネームだったFと、書き込みの"削除人"をしていたその妻が薬物の不正売買にかかわっている、という情報があったようです。そこで、彼らが意図的に違法な売買に関する書き込みを放置、あるいは自身で書き込みを行い、そこで得た収益を初代管理人・西村博之に流している、という見立てだった。警察は手応えを感じていたようで、11年秋にガサ入れをしましたが、結局は何の証拠も出てこなかった。今回の捜査は事実上この時点で頓挫しており、警察は無理筋だと考えながら、引き下がれずに捜査を続けている、と思っていいでしょう」(同)

 ところで、ネット問題に詳しいアナリストは「この捜査に戦々恐々としているのは、2ちゃんねる本体や、その周辺でビジネスをしている巨大"まとめサイト"の運営者、アドネットワーク運営会社などよりも、グリーやDeNAなどソーシャルゲーム会社だ」という。

「警視庁は西村博之の逮捕を目指していますが、仮にそうなったとしても、2ちゃんねるが閉鎖するとは考えにくい。彼はすでに管理人の座を退いているし、07年にわいせつ図画公然陳列の疑いで管理人が逮捕された『画像ちゃんねる』が今も存続している、という例もあります。今回の騒動があっても、2ちゃんねるのイメージがいまさらダウンすることもなく、収益を支えているアクセス数が低下することもないでしょう。それよりも、『警視庁は本件を入り口として、SNS業界に捜査の手を広げようというとしている』との予測が飛び交っていることが注目すべきポイントです」