NEW
夏野 剛(慶應義塾大学政策・メディア研究科特別招聘教授)

【夏野剛】「大丈夫か? 日本」無自覚な為政者にため息

【この記事のキーワード】

,

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

post_215.jpg
いまだに右往左往している原子力政策。大丈夫か? 日本。
「Thinkstock」より

iモードの設立者・夏野剛氏が、現在のテクノロジーから明日の世界を読み解くためのニュースをご紹介。今回は自民党のトンデモ法案や原子力委員会の秘密会議についてなど、日本の行く末を憂うような為政者たちについてのニュースを紹介!


国土強靱化法案を策定=10年で200兆円―自民 - 時事通信 (5月23日)


 なんとまあ時代錯誤の公共投資ばらまき案を野党が出したものか。日本の人口は減少傾向にあるので、列島にまんべんなく公共投資し、過疎地も強靭化すると、この投資の経済効果はどんどん薄くなる。もちろん今の選挙制度だと地方の方が一票の重みがあるので有利に働くとの計算からであろうが、あまりにも無責任。日本の未来をめちゃくちゃにする政策。このニュースを見た時が、自民党への期待がゼロどころかマイナスとなった瞬間だった。


<原子力委>04年にも秘密会議 「露見なら解散」 - 毎日新聞( 5月26日)


 政府の委員会というのは、国民のための政策を議論するものであって、軍事機密や外交秘匿情報のようなものを扱わない限りにおいては、公開すべきものである。確かに一部の反対派は理不尽で感情的な反応を示すこともあるだろうが、それを恐れるあまりに公開しないというのは為政者として不適格と言わざるを得ない。


 しかも、「表に出た瞬間に勉強会をやめる」と発言したのは委員長に就任したばかりの元東大教授。そして「表」会議の内容を書き換えするための「裏」秘密会議だったというから、時代錯誤も甚だしい。00年代に入り、企業に対しての法令遵守の要請は、非常に強いものとなった。同じように、官僚や政治家に対するコンプライアンスも強化すべき。このような国民に対する欺き行為に加担した官僚及び専門家は、過去にさかのぼって罰することが必要と考える。


東京湾 再来年4000ベクレルに - NHK Newsweb (5月26日)


 放射性物質というのは半減期を迎えるまで、確実に放射線を出し続けるし、一カ所を洗い流して「除染」しても、流れ着いたどこかにたまっているだけという単純な原理を忘れていた。東京周辺に降り注ぐ放射性物質は無害なレベルであっても、たくさんの河川から流れ込んだ東京湾の海底に蓄積しているということ。原発事故の恐ろしさは本当に想像以上の規模であり長期間に及び、そして影響は計り知れない。原発は、やはり段階的に縮小していくしかないだろう。


「敵がバトルゲームのように出てくる」橋下氏、米紙記事の指摘に"反論" - 産経ニュース(5月24日)


 ワシントンポストに「敵を作り、論戦に勝つことで国民にアピールしてきた」と評された橋下氏。改革や変化を提示する指導者に対して、対抗案なく反対を唱える記者や自称有識者、既得権益者など、確かにエンドレスに敵が出てくるのが日本。ツイッター上の悪質な匿名言いたい放題無責任一般人と、レベルは変わらない。反対者よ、対抗案を持って議論で臨め。


ペンギン保護、サラリーマンのような習性を利用 - 読売新聞(5月25日)


 ペンギンが規則正しい「サラリーマンのような生活」をしているとは知らなかった。定時に出社し、定時に帰る。これだけ技術が発展し、場所や時間を問わず仕事ができるようになっているのに、行動パターンは変わっていないのか。日本人、大丈夫か?